GridTrapEAとは
GridTrapEAは「グリッドトレード」を自動化するために開発されたMetaTrader4(MT5)およびMetaTrader5(MT5)用のEAです。
市販のグリッドトレードEAは特定の相場環境に最適化されていることが多く、市場の変化に柔軟に対応するのが難しい傾向があります。GridTrapEAはさまざまな相場環境に対応できるよう、柔軟なパラメーター設定が可能な設計となっています。(※逆に言えば、ただ設置するだけで安定した利益が出るわけではありません。バックテストや検証を行い、戦略に応じた設定を行うことが前提となるEAです。設置するだけで利益が出るEAをお探しの場合は、他のEAをご検討ください。)
グリッドトレードはレンジ相場に強く、トレンド相場に弱いのですが、トレード方向(売買方向)を限定することでトレンド相場にも対応できます。

機能一覧
- 基本的なグリッド機能
指定したレンジ内に指値・逆指値を自動で設置し、繰り返し注文を行います。 - レンジ外への価格移動に対応
設定レンジから外れた場合、自動的に価格を追尾し、レンジを再設定します。 - 想定レンジ外停止機能(ON/OFF切り替え可能)
想定外の価格に到達した場合に停止する機能 - ADXによるトレード制御機能(ON/OFF切り替え可能)
・ADXが一定値を超えた場合、トレードを一時停止する機能
・ADXに応じてヘッジポジションを自動で構築する機能 - 含み損ヘッジ機能(ON/OFF切り替え可能)
設定レンジ外に価格が移動し、含み損が発生している場合に、ヘッジポジションを自動で構築します。 - 損益管理機能
・ストップロスによる過大損失の回避
・テイクプロフィットによる利益確定
・トレーリングストップによる柔軟な決済対応
※上記ボタンはMT4用です。MT5用はこちら
グリッドトレード機能の詳細
GridTrapEAを稼働すると現在の価格を基準に、以下のパラメーターに従ってグリッド注文を自動で設置します。
- MaxOrders(注文本数):設置する注文の最大数
- GridStep(注文間隔):各注文の価格間隔
- LotSize(ロット数):各注文の取引量
→ 乗数(LotMultiplier)を使用して現在価格から離れる度にロット数を増やしたり、減らしたりすることも可能です。
注文の種類(指値/逆指値)は、OrderMode(注文モード)で設定可能です。
また、売買方向はDirectionMode(トレード方向)で指定でき、買いのみ/売りのみ/両方など柔軟に選択できます。
これらの設定により、グリッドの構成や動作が変化し、相場環境に応じた最適なトレードが可能になります。

【補足】
- トレード方向「両方(Both)」× 注文方法「両方(BothOrders)」について
この組み合わせを選択すると、買い・売りの指値および逆指値がすべて同時に設置されます。
しかし、同じロット数で買いと売りのポジションが相殺されるため、実質的なトレード効果はありません。 - ストップロスおよびテイクプロフィットの設定
各指値・逆指値注文には、StopLoss(損切り)およびTakeProfit(利確)の設定が可能です。 これにより、リスク管理と利益確定の自動化が行えます。 - トレーリングストップの利用
UseTrailingStopをtrueに設定することで、トレーリングストップ機能が有効になります。
利益を伸ばしつつ、相場の反転に備えた柔軟な決済が可能です。
グリッドトレードの自動追尾(レンジ再設定機能)
グリッドトレードでは、価格が設定レンジから大きく外れると、既存の指値・逆指値が機能しなくなり、 新たな価格帯に合わせてレンジを再設定する必要が生じます。
GridTrapEAでは、RangeThreshold(レンジしきい値)を設定することで、 価格がこのしきい値を超えた際に、自動的にグリッドを再構築する仕組みを備えています。
これにより
1.手動での再設定作業が不要になり
2.相場の変動に応じてグリッドが追従し
3.完全放置での運用が可能になります
想定レンジオーバー停止機能(ON/OFF可能)
この機能は、価格があらかじめ想定したレンジ(値幅)を超えた場合に、トレードを自動停止するための安全装置です。
機能の動作概要
- 設定した価格(上限または下限)を超えると、以下の処理が実行されます。
・すべての待機中の指値・逆指値注文をキャンセル
・利益が出ているポジションのみを決済 - オプションで以下の動作も可能です。
・損失が出ているポジションも同時に決済(パラメーターでON/OFF切替)
この機能を有効にすることで、急激な相場変動による想定外の損失を回避し、より安全な運用が可能になります。
ADXによる自動停止機能(ON/OFF可能)
ADX(Average Directional Index)は、相場のトレンドの強さを測定するための有用なインジケーターです。
GridTrapEAではこのADXを利用し、強いトレンドが発生した際に自動的にトレードを停止する機能を備えています。
機能の動作概要
- UseAdxFilterをtrueに設定すると、本機能が有効になります。
- ADXが設定されたしきい値(AdxThreshold)を超えると、EAは自動的に売買を停止します。
- 停止時には以下の処理が行われます
・利益が出ているポジションのみ決済されます
・損失が出ているポジションは保持されます
・すべての指値・逆指値注文はキャンセルされます - 再稼働の条件
・ADXがしきい値を下回ると自動的に再稼働が開始されます
・再稼働時には、指値・逆指値が再設定され、通常のグリッドトレードが再開されます
ヘッジ機能(ADX/マニュアル)
GridTrapEAには、相場の急変に備えるための2種類のヘッジ機能が搭載されています。 それぞれの動作条件や決済方法は以下の通りです。
①ADXによるヘッジ(UseAdxHedge)
ADX(Average Directional Index)を用いて、トレンドの強さに応じて自動的にヘッジポジションを構築します。
- UseAdxHedge を true に設定すると有効化されます
- ADXがヘッジ開始しきい値(AdxHedgeThreshold)を超えると、ヘッジポジションを自動で構築します
- ADXがヘッジ終了しきい値(AdxHedgeExit)を下回ると、ヘッジポジションは自動的に決済されます
- ヘッジポジションには、ストップロス(HedgeStopLoss)やテイクプロフィット(HedgeTakeProfit)の設定が可能です
②マニュアル(設定)によるヘッジ(UseManualHedge)
事前に定義された条件に基づいて、手動設定によるヘッジポジションの構築が可能です。
- UseManualHedge を true に設定すると有効化されます
以下の2つのモードから選択可能です。
(1)OverThresholdモード
発動条件:グリッドトレードの自動追尾が発動した場合
説明:価格が設定レンジを超え、再設定が行われたタイミングでヘッジポジションを構築
(2)OverRangeモード
発動条件:想定レンジをオーバーした場合
説明:非常停止機能が発動したタイミングでヘッジポジションを構築
ヘッジポジションは、HedgeStopLoss/HedgeTakeProfitによって自動決済されます。 また、手動での決済も可能です。
このヘッジ機能により、GridTrapEAはトレンド相場や急変時にも柔軟に対応可能となり、 放置運用でも安心できるリスク管理構造を実現しています
ヘッジポジションのロット数設定
GridTrapEAでは、ヘッジポジションのロット数を自動または手動で設定することができます。
運用スタイルに応じて、柔軟なリスクコントロールが可能です。
①自動設定(UseAutoHedgeLot = true)
- 現在保有しているポジションの合計ロット差分をもとに、反対方向のヘッジポジションを自動で算出・発注します
- ロット数の調整には、乗数(AutoLotMultiplier)を使用します
ロット数の計算式
ヘッジロット数=(買いロット合計−売りロット合計)× AutoLotMultiplier
※AutoLotMultiplier を 1.0より大きくするとロット数が増加し、1.0より小さくするとロット数が減少します。
例)
買いポジション合計:1.0ロット
売りポジション合計:0.4ロット
AutoLotMaltiplier:1.0
→ 差分は 0.6ロット → 売り方向に0.6ロットのヘッジポジションを発注
②手動設定(UseAutoHedgeLot = false)
自動計算を使用しない場合、ManualHedgeLot に指定したロット数でヘッジポジションを発注します。固定ロットでのヘッジを行いたい場合に有効です。
手動設定におけるヘッジポジションの方向
ヘッジの方向は価格がレンジのしきい値(RangeThreshold)を超えた方向に応じて決定されます。
・上昇方向にしきい値を超過 → 買い(Buy)
・下降方向にしきい値を超過 → 売り(Sell)
このロット設定機能により、GridTrapEAは自動追尾・非常停止・ADXヘッジすべてにおいて、 ロット管理と柔軟なヘッジ戦略を実現しています。
トレーリングストップの設定
GridTrapEAでは、利益を伸ばしつつ、反転リスクに備えるためのトレーリングストップ機能を搭載しています。
有効化と基本動作
- UseTrailingStop を true に設定すると、トレーリングストップによる決済が有効になります。
- 開始条件:利益が StartTrailingStop に設定された値(ポイント)に到達すると、トレーリングストップが開始されます
- 動作内容:TrailingDistance に設定された値(ポイント)分の利益を確保するように、ストップロスが自動的に設定・更新されます
例)買いポジション(150円)保持している場合
StartTrailingStopが500ポイント(=50pips) → 150.5円に到達すると開始
TrailingDistanceが200ポイント(=20pips) → ストップロスは150.3円に設定
→ 価格がさらに上昇すると、ストップロスも追従して上昇し、利益を確保しながら決済タイミングを最適化します。
トレーリングストップ(UseTrailingStoip)をtrueにするとトレーリングストップによる決済が有効になります。
この機能により、GridTrapEAは「利確戦略」を自動化し、 裁量トレードでは難しい利益の最大化とリスク回避の両立を実現しています。
設定例とバックテスト結果
設定例1


本EAをXMのGold(XAUUSD)にて、TickDataSuite(高精度ティックデータ)のヒストリカルデータを用いてバックテストを実施しました。 トレード方向は買いのみ(Buy Only)で、ADXフィルター有効(UseAdxFilter=true)にしています。
【テスト中の相場傾向と戦略】
・テスト期間中はゴールドの上昇トレンドが顕著だったため、買い方向に限定して運用。急激な下落も発生する場面があったため、ADXフィルターを併用し、強いトレンド時の自動トレード停止を実施
【考察と注意点】
ゴールドは1ポジションあたりの利益幅が大きく、短期間で元本回収が可能なケースも見られました。
ただし、ボラティリティが高く、急変動も多いため、破綻リスクも相対的に高まる可能性があります。
ADXフィルターや想定レンジ外停止機能との併用により、リスクを抑えた運用が推奨されます。
設定例2


設定例2では、設定例1にADXによるヘッジ(UseAdxHedge)を追加することでドローダウンの低減を実現しています。
【調整のポイント】
設定次第で、さらにドローダウンを抑えることも可能です。逆に、リスクを取ってリターンを狙う設定も構築可能です。

グリッドトレードは、勝率が非常に高く(ほぼ100%)、安定した利益を狙いやすい手法です。
一方で、ドローダウンが大きくなりやすいという特性もあるため、資金管理には十分な注意が必要です。
明確なトレード戦略がまだ定まっていない場合は、以下のような保守的な初期設定をおすすめします。
- 注文間隔(GridStep)を大きめに設定する
- ロットサイズ(LotSize)をできるだけ小さくする
- 最大注文数(MaxOrders)を控えめに設定する
まずは小さなリスクで運用を開始し、挙動や資金推移を確認しながら、徐々に調整していくことが安全です。
各パラメーター設定
商品同梱の説明書に記載しております。(本記事では割愛させていただきます)
注意事項(ご利用前に必ずご確認ください)
- リアル口座でご利用になる前に、まずはデモ環境で動作をご確認ください
- 本ツールの利用に関連して生じた損害について、一切の責任を負いかねます(自己責任でご利用ください)
- ご購入者は、個人利用・業務利用を問わず自由にご使用いただけます
- 本ツールの加工・再配布・販売は禁止とさせていただきます
【ライセンスについて】
- 1つのご注文につき、最大5ライセンス(5口座)までご利用可能です
- 5口座を超えてご利用される場合は、追加でのご購入をお願いいたします
- ライセンスを削除する場合は「ライセンス削除説明書.pdf」 をご参照ください
価格と購入サイト
当方運営のショップにて販売中です。価格は4,900円とさせていただいております。
※上記ボタンはMT4用です。MT5用はこちら



コメント
お世話になります。
•GridTrapEAのレンジ外への価格移動に対応についてです。しきい値に達した後のグリッドの再設定は初期時の設定のように事前に設定内容を保存しておくことはできますか?
•現値より高い位置に買いの逆指値を置いた場合、買い上がり状態から一旦下がった状態においても買い下がりのようにポジションをもちますか?
お世話になります。 ご質問ありがとうございます。
ご質問の内容が正しく理解できているか不安ではありますが、ご回答いたします。
・レンジ外への価格移動について
しきい値に達した後のグリッド再設定は、自動で行われる仕様になっています。
レンジ外に到達した際に再度、(その時の現在価格を基準に)グリッドを設定します。
・逆指値買いの挙動について
現値より高い位置に逆指値を置いた場合、通常の下落では「買い下がり」のようなポジションは持ちません。
ただし、リピート機能がONで、かつ買い上がりで持っていたポジションが決済済みの場合には、(決済されたポジションが買われた価格で)逆指値が再設定されます。
そのため再度上昇した際には新規で買いポジションを持つことがあります。
以上、ご確認よろしくお願いいたします。