指数移動平均(EMA)

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指数移動平均(Exponentially Moving Average : EMA)とは、指数関数的に直近の値にウェイトを置いた平均値のこと。
指数平滑移動平均(Exponentially Smoothed Moving Average : ESMA)、指数加重移動平均 (Exponentially Weighted Moving Average : EWMA)ともいう。

単純移動平均は「過去の価格も現在の価格と同様の重みで計算される」ことが弱点とされる。
この弱点を補う為に考えられたのがこの指数移動平均である。
※同様のコンセプトで加重移動平均(WMA)がある。


【計算式】

計算式は省略
(「指数関数的に直近のウェイトを重く、過去になるにつれてウェイトが軽くなる」計算となる)

※複雑な計算式を覚えてもあまり意味が無い(今はソフトウェアで自動計算される)為、省略した。
計算式が気になる場合には、最後に紹介している参考書籍「投資苑」を参照


指数移動平均の値を時系列で並べ、それを線で繋げたものを指数移動平均線といい、トレンドの方向を見る指標として使う。
※ 基本的な使い方は単純移動平均と同様。(単純移動平均の説明ページを参照

<単純移動平均と指数移動平均の比較>

赤い線が単純移動平均、青い線が指数移動平均である。(両方とも20日)
価格の上昇/下降に対する反応が指数移動平均の方が早く出る。(矢印で示す箇所で指数移動平均が単純移動平均を追い越してる)


<単純移動平均と指数移動平均と加重移動平均の比較>

赤い線が単純移動平均、青い線が指数移動平均、水色の線が加重移動平均である。(全て20日)
反応の速さは 加重移動平均>指数移動平均>単純移動平均 となっている。
単純移動平均では反応が悪い、と感じる場合には指数移動平均を利用すると良い。

また、移動平均線がレジスタンスラインやサポートラインになっている思われる箇所を図内に矢印で示した。
レジスタンスラインやサポートラインとして、加重移動平均がほとんど役に立っていないのに対し、単純移動平均以上に指数移動平均が機能しているようである。

この性質を利用したトレード方法に「指数移動平均線が上向きの際には移動平均線近くで買い、下向きの際には移動平均近くで売る」というものがある。
※最後に紹介している「投資苑」という書籍で紹介されているトレーディングルールである。


<参考書籍> 投資苑 (当サイトで省略したEMAの計算式も紹介されている)

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