FXトレードに大事なこと(FXトレード勝利の羅針盤より)

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勝利の羅針盤

FXトレードに大事だと思うことを「FXトレード勝利の羅針盤」より抜粋しながらまとめてみました。

目次

  1. 長期は短期より優位にある
  2. トレードはほとんどの人が負ける仕組みになっている
  3. 相場で負けているのであれば、まずは順張り
  4. 投資額は少なくする
  5. ダマシについて
  6. 少数の法則
  7. 儲からない時期と儲かる時期のメンタル
  8. エンロンの箱
  9. 集合での平均値は正解をほぼ言い当てる
  10. 追認のバイアス
  11. ベーブルース効果
  12. トレードの偉人達の言葉
  13. 移動平均線のお話
  14. トレードとツキ
  15. 格闘とトレードは似ている
  16. ドル円8年サイクル
  17. 学習のプロセス
  18. イノベーション
  19. 予測と対応
  20. アレキサンダー・エルダー
  21. TOPS COLA
  22. 酒田五法の秘伝
  23. ウィリアム・デルバート・ギャン
  24. リフラクション(反映させて行動する)
  25. To be,or not to be(抜けるのか、抜けないのか)
  26. “Don’t think, Look at the fact”(考えるな、事実を観よ)
  27. 正しくチャート分析をしても負けることもあり得る
  28. Victory Method

長期は短期より優位にある

長期と短期で相反する動きが発生したとしてもほとんどの場合は長期の方向へ戻っていきます。

見るのに慣れている時間軸から、別の時間軸を見るようになるとはじめはとても違和感や抵抗感がある場合があります。
でも、自らの既成の意識の垣根を取り払って見てみましょう。

人一倍相場で負け続けてきた私ですが、儲けれるようになったのは、「長い時間軸の良さが体の中から解ってきた」時からでした。
いつも読んでいること、いつも行っている相場なのですが、あることに心の底から気づくと、劇的に変わります。

ブレーク・スルーは相場をやっていても起こります。負け続けていたものが、急に勝ち続けられるようになるのです。

別の時間軸を見ていなくても勝っているトレーダーはいるようですので「絶対必要だ」とはいえませんが、複数の時間時を見て、複数の通貨ペアを見て、そこで初めて見えてくる事も多くあると思います。

トレードはほとんどの人が負ける仕組みになっている

90%以上の人が負けているといわれているようにご多分にもれず、負け続けていたわけです。
トレードの勝ちと負けの確率は50%づつなどではないのですね。

普通にトレードしていては、ほとんどの人が負ける仕組みとなっているのです。
普通にトレードしていては、負けることが普通のことなのです。

トレードに勝つということこそ、実はたいへんなことなのですね。
見よう見真似で、断片知識を拾い集めて勝てるほどトレードは甘くはないのです。

ここ最近の上昇相場で新規トレーダー・投資家が増えたようです。

初心者でも勝てる相場というものは存在するのですが、それが永続的に続くわけではないので継続的に学習することをお勧めします。

そうでなければ「簡単だ」と思い込んでいた相場から思わぬ逆襲を受けることになるでしょう。

相場で負けているのであれば、まずは順張り

逆張りと順張りを自在に使い分けられるのが理想です。
でも、もしも相場で負けているのなら、高度な技術のいる逆張りは、トレンド投資マインドが身についた後にしませんか。

安くなったと思って買ったらもっと下がるものなのです。
高くなったと思って売ればもっと上がるものなのです。
これが相場でよくある負けのパターンです。

だから以前の私を含めて多くの人が相場に負けるのです。
普通の人が相場で勝つにはトレンドに乗らなければなりません。

トレンドの波に乗るということは、(正規の定義ではありませんが)矯正を促すために脳裏に焼きつくようにあえて極言しますと…
相場を見据えた上で、『安くなり始めたら売る、高くなり始めたら買う』ということです。
勝つためには普通の考えと逆でなければなりません。

もちろん、逆張りも極めれば勝つことができることでしょう。
また、秘密の投資法でも利益を得ることができることでしょう。

でも、「トレンドフォロー」これがきっと、普通の人が相場で勝てる秘訣です。

出遅れたかと、大きな相場の動きを指をくわえて眺めている人がいます。
違うのです。
逆張りで底と思って買ったらもっと下がるように、あるいは天井と思って売ったらもっと上がることがあるようになかなか天底はとれないものです。

ですから、(本当に出遅れとなってしまうことも確かにありますが)出遅れと思ってもまだまだ出遅れでないことのほうが多いのです。

「チャンスと見たらリスクをとってトレンドの流れに素直に乗ってみて、それがもしも底や天であって逆に動いてしまったら、損切りすれば良いだけ」と、こんな単純な考えでまずトレンドフォローにトライしてみませんか。

トレンドの流れに素直に沿ってみて、トレンドに乗ることをもっと体感してみましょう。

損切りもあるとは思いますが、総じて相場にもっと勝てるようになります。
相場を見る目も大きく変わります。
このことが心底解るのに愚かな私は、先物以来10年以上かかりました。

長い文でしたが引用しました。今の米ドル/円にあてはまるのではないかと。

私は特に「出遅れたかと、大きな相場の動きを指をくわえて眺めている人がいます。」の箇所はグサッと刺さりました。

ドル円90円超えした辺りから、ちょっと消極的なトレードをしていて「出遅れたから今回はやめておくか」と静観していたら、その後、急騰して悔しい思いをした記憶があります。

投資額は少なくする

少ない投資額

「初心の人ほど恐れを知らずに玉数が多過ぎ、熟練者ほど恐れを知り過ぎて玉数が少ない」
と揶揄されますが、
「市場に長く留まり利益を享受するには、資金に対して充分に投資額(玉数)は少なくなくてはならない」
ということは本当のようです。

私は「臆病なへたれトレーダー」なので玉数が少ないです‥。

ダマシについて

「しばしばダマシにあってしまうと嘆く投資家は状況確認が不十分で、焦った投資行動をしていることが多い」

さらに、「1Pipでも多く儲けたい」という心も皮肉なことにダマシにあいやすくして、損を誘発しているようです。
「方向が定まるのを焦らず待つ」
これを心がけるだけで勝率が格段に向上するものです。

そうなんですよねー‥

「待つ」

これが凄く大事なことだとわかってはいても・・・寝る前に「反転するんじゃないか?」と思うと、「起きたら反転して大きく動いてるかも‥」と考えてつい売買してしまい「動きが気になって眠れない」上に、「あれ?ダマシか‥」と結局損切りするアホなトレードをしてしまったり。

「よし、どうやら反転したようだ」と安心して、逆指値のストップロス置いて寝たら、朝には決済されて無くなっていたり。

無理してトレードする必要はないですよね。

「ダマシに数多くあうよりも、少し出遅れたかと思うあたりがちょうど良いことも多いものです。」

肝に命じます!

少数の法則

「規模の異なる2つの病院があって、大きな病院では毎日45人の赤ん坊が生まれている。
一方、小さな病院では毎日15人の赤ん坊が生まれている。
赤ん坊の男女比はどちらもほぼ50%づつであるが、日によって異同があって男子が多く生まれる日もある。
そして、2つの病院で男子が60%生まれる日が1年に何日あるかを記録した。
さて、そこで質問。男子が60%生まれた日は、大きな病院と小さな病院でどちらが多いだろうか―。」

「同じじゃないか?」とか思いましたが。

統計理論では、サンプル数が少ないほど極端な値が出やすいと帰結していて、「小さな病院のほうが多い」が正解なのだそうです。

あ!そうだった!

やってはいけない確率計算でも「トレード回数が少ない場合、実際の勝率には大幅なブレが生じる」って自分で書いてるじゃないですか!(苦笑)

儲からない時期と儲かる時期のメンタル

私のつたない経験から言えることは、儲からない時期こそ、研究を怠らず投資行動を体感的に見直す絶好のまたとない研鑽の時期で、また、儲かってしかたのない時期は、驕りを沈め、財と力を蓄えていないといけません。

エンロンの箱

通称「エンロンの箱」と呼ばれている設問がありました。(便宜的に円に置き換えます)

「中の見えない箱が3つある。その1つに1億円。残り2つは空。そして、あなたがその内のどれかの箱を任意に選ぶ。もちろんその中に1億円が入っているかどうかは解らない」

「さて、残りの箱は2つになる。その残りの箱の中から、1つの空の箱が取り除かれた。残りの箱も1つとなった。この残りの箱に1億円が入っているかもしれないし、最初にあなたが選択した箱に1億円がすでに入っていて、この残りの箱も空箱である可能性もある。」

「そこで質問。あなたは、中身のわからない先ほどあなたが選択した箱と、この残りの箱とをお金を払って換えることができる。換えるか換えないか。換えるならいくらまで払ってよいか」

どっちも可能性は半々、あえてお金を払ってまで、箱を換える価値はないのでは。ほとんどの人はこのように答えるそうです。

でも回答はこのようなものでした。

最初にあなたが選んだ箱に1億円が入っている確率は、1/3。逆に言うとはずれる確率は2/3です。

当たる確率はどの箱も1/3。あなたの持っている箱は1つ。残りは2つ。(あなたの2倍の当たる確率)

今ここで残りの2つの箱から「空の箱」が取り除かれました。残りの1つの箱は、あなたの持っている1つの箱よりも2倍当たる確率が高くなるのですね。

なんかややっしくて頭が変になりそうですが、期待値が2倍違ってくるわけです。

それで、あなたの持っている箱と残りの1箱を換えるということは、1/3億円払って、2/3億円受け取ることになるので、(2/3-1/3)×1/2で、1,666万円と少しまでなら、お金を払ってでも交換する価値があることになるそうです。

なるほど、確かに確率的にはそうなりますね。

うーん‥しかし、僕はやはりお金を払って交換したくないかも‥;;

集合での平均値は正解をほぼ言い当てる

「個人個人は正確ではなくても、集合での平均値は正解をほぼ言い当てる」
レートの変動も、ときにパニック的に行き過ぎとなることがあるようですが、冷静な状態の市場では、効率的なあるべき正解を反映しているのかもしれませんね。

多くの人の意見の平均をとると、正解を言い当てられる。らしいです。

なぜそうなるんでしょうね・・・?

「市場の価格はあるべき適正な価格になっていく」とするならば、その原因はこのあたりにあったりするのでしょうか。

追認のバイアス

追認のバイアス(confirmation bias)とは、初期に選好したことに有利になるように情報を解釈してしまう傾向のことです。

これは、ほとんど誰にでも大なり小なりあることですが、ときに感情に立脚する選好である「追認のバイアス」が客観的で合理的な判断を曇らせてしまうことがありますので、とても厄介です。

相場の上げ下げにかかわる情報も、通常は上げに有利な情報と下げに有利な情報が混交するものですが、一度「上げるに(下げるに)違いない」と思い込んでしまうと、下げにかかわる情報を意識下で排除して、上げにかかわる情報を強く追認してしまうことがあります。

追認のバイアスの呪縛から覚めて冷静になってみると、
「あれ、なんで俺はあのとき買い(売り)ポジションを持ったんだろう。今こうしてみると、どこをどう見ても売り(買い)だったよなぁ。へんなことしたものだなぁ。」と思うことがあります。

さらに感情的な意地になって、相場が上げて(下げて)いるのに、「下げる(上げる)はずだ。」と何度も逆の売り(買い)ポジションを持つことまでしてしまうことがあるものです。

このようなことを「錨(いかり)をおろす」と言いますが、トレードではできる限り追認のバイアスは排除しなければならない危険な感情のようです。

ニュートラルで客観的な目と冷静さを忘れずにトレードしていきたいものですね。

あぁ・・・あるある(笑)

「なんでこんなトレードしたんだろ」っということが・・・

厳しいチャーチスト(チャートでトレードする人)の中には、チャートにはすべてが織り込まれていくのだから、「アナリストの後付講釈や見通しを聞いてはいけない」「過去の記載である新聞の経済欄を見て(投資判断をして)はならない」という人までいるくらいですが、
でも、情報はいろいろと気になるものです。

※引用文は一部省略しています。全文はこちら

ベーブルース効果

ホームラン

敏腕トレーダーは、ダラダラとしたトレードはせずに集中と瞬発に優れていることをここ一番で打つベーブルースにたとえて「ベーブルース効果」として紹介しています。

さまざまな分野 ―競馬、カジノ、そして投資の世界―これらの第一人者は、たくさんのアウトを取られてもここ一番では打つベーブルースに似ているそうです。

彼らは「重要なのは正解の頻度よりも正解の大きさであることを知っている。」

私達トレーダーにとっても参考とできそうなお話ですね。

トレード回数を多くするのではなく、回数を少なくして勝率と利益を増やすように心がける。(損失は減らす)

自分が得意なパターンや状態になるまで「待つ」。

とくに利益を上げられないトレーダーは「過剰トレード」の傾向が強い気がしています。

トレードの偉人達の言葉

閑散で動きの鈍いマーケットでトレードしてはならない(ダウも、リバモアも、テイラーも、ギャンも、こぞって言っていた言葉)

トレードで最も重要となる目標は、利益を最大限にすることよりも、むしろ、損失を最小限にすることである。(リチャード・D・ウイッコフ)

もしも、あらゆる売買で損失を最小限に食い止めれば、80%は勝利を収めるだろう。(ジョセフ・デ・ラ・ベガ)

損失を克服するただ2つの方法(ジェシー・リバモア)

1. 損失となるトレードの比率を低いパーセンテージに抑える

2. 平均損失より充分大きい平均利益を持つ

1は、優れたトレーディングのテクニックを身につけ、なおかつ、過剰トレードを控えてよくトレードを厳選して確信の持てないトレードはしない、ということで、2は、損小利大ということですね。

「当たり前」といえば「当たり前」のことかもしれませんが、その「当たり前のこと」が大事なのが相場ではないか・・・と思っています。

移動平均線のお話

トレードしようとするタームに適すと思われる執行の時間軸上に長期と短期の移動平均線を表示させて、そのオーダー(順列)を見る。

短期移動平均線が上で、長期移動平均線が下で、移動平均線の方向がともに上向きで、長短の移動平均線間にある程度の開きがあり、短期移動平均線のほうがより強い上昇ならば、しっかりした上昇トレンド。

短期移動平均線が下で、長期移動平均線が上で、移動平均線の方向がともに下向きで、長短の移動平均線間にある程度の開きがあり、短期移動平均線の方がより強い下降ならば、しっかりした下降トレンド。

なので、

「上昇トレンドであれば、タイミングを見計らってロング」
「下降トレンドならば、タイミングを見計らってショート」

このような長短のトレンドが整合する勝ちやすい状況のみをトレードするのが良いのですね。

移動平均線は「遅い」気がしますが、「遅い」くらいがちょうどいいのかもしれません。

ただ、これだとトレードチャンスがなかなかなかったり、複数の時間軸(マルチタイムフレーム)で計測する方が勝率が良いので・・・

月足と週足が方向の整合をしていれば、日足が同調したときにスイングを狙う。

月足と週足の方向が整合していなければ、(あるいは月足の方向が不明ならば)今度は週足と日足を見て、方向が整合していれば4時間足などが同調したときに長めのデイトレを狙う。

週足と日足の方向が整合していなければ、(あるいは週足の方向が不明ならば)今度は日足と4時間足を見て、方向が整合していれば、30分足などが同調したときにデイトレを狙う。

日足と4時間足の方向が整合していなければ、(あるいは日足の方向が不明ならば)今度は4時間足と30分足などを見て、方向が整合していれば、5分足などでタイミングを計ってスキャルを狙う。

そして、どうも時間軸に整合がないバラバラの相場なら、(よほど強い動意があるとき以外は)基本的にトレードを休む。

このような感じで、スイングもデイトレもスキャルも狙っていく。わけですね。

「タイミングを計って」という部分はご自身で考えるしかありませんが、方向性(トレンド)に間違いがなければ多少の失敗は問題にならないのではないかと思います。

※必ずしも移動平均線を使わないといけないわけではありませんが、移動平均線は初心者でもわかりやすいので良いかもしれません。

ラリー・ウィリアムズの「2つの教訓」

1.マーケットはどんなことでも起こり得る。そして、価値とは時間の刹那(せつな)にあるものであること。

ほんとうに、何が起こるかわからないですよね。

今日寝て朝起きたらドルが急落しているかもしれません。(史上最安値をつけたあの朝のことは一生忘れません・・・)

2.どんなに確信に満ちた予想であってもマーケットはその発生を遅らせることがあること。

ユーロが「高すぎる」といわれていても、下落するまでには相当な時間が掛かったり。

そして急落して今度は行き過ぎてみたり・・・。

「考えもしていなかったことが発生する可能性がある」ことを常に念頭においてマネーマネジメント(資金管理)をしていかないと、「想定外」の状況になった場合に対処不能になります。

トレードとツキ

「ツキや時流だけで得た勝利は、たちまちボロが出る」などとも言われていまして、トレード法でも、円安の時流に乗っているときには驚異的なパフォーマンスとなっていたものが、ひとたび円高局面となると、まるで使い物にならないものもありました。

一時の事象を普遍的なものとする錯覚による思い込みは、やがて時の厳しい洗礼を受けることになるようです。

どのようなときも常に原点と基本は忘れてはならないのですね。

かつてのリバモアが命を賭して教えていったこと―。

勝って驕らず、また、ユーフォリアの愚に浸らず、トレードは資金管理とリスク管理をしっかり行って、基本に忠実に焦ることなく着実にしていきたいものです。

そうしていると、必ずやツキも巡りくるものです。

基本と実力こそがツキを呼ぶのですね。^^

「勝って奢らず、基本に忠実に、着実に」

※ユーフォリア(幸福感)→景気循環表現の1つ。熱狂的陶酔感

格闘とトレードは似ている

マーケットには畏敬の念が必要で、マーケットと自分自身への恐れを知らなくてはならない。
そして、トレードを仕掛けるには勇気が必要であるが、その勇気とは、自信・恐れ・積極性から成り立っている。(ラリー・ウィリアムズ)

ドル円8年サイクル

若林栄四さんのドル円8年サイクルのお話も興味深く読みました。

82年11月に278円の高値をつけてから下落して、87年12月に121円の安値をつけて、その後は上昇して90年4月に160円に戻した後、歴史的に残る95年4月に80円を下回り、その後また上昇して、98年8月に147円まで戻した後、05年1月に101円の安値をつけて、そして、現在に至るわけですが、

1年くらいのズレはあるものの、どうも07年6月22日につけた124円が約8年周期の天井のようで、

その周期説では11年に向けてさらに下落が進むとのことで、その下落予想は95年をも凌ぐ凄い数字ですが、「なるほどなぁ。」と思いました。

若林英四でググったら色々でてきたので、若林英四さんについては後ほど調べることにします。

閑話休題 うちのねこ

学習のプロセス

リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ

リンダ・ブラッドフォード・ラシュキがこう語ります。

「そして、ある日突然、最もミステリアスな形で目の前の霧が晴れていくかのように、最も難しいと思われていたことが、とてもシンプルなことに思えてくるのです。消し去るプロセスを経ながら学んでいきます。」

「消し去るプロセス」というのは「(自分に)必要なものを取捨選択していく」ということでしょうか。

「いいですか。いつかは必ずその時が来ます。ただ、最初の3年間に関して言えば、毎年、一貫して利益を上げられるような人はほとんどいません。」

もう少し短い時間で利益を上げられるようになった人もいますが、非常に時間がかかるのは確かだと思います。

私はへっぽこトレーダーなので、安定するまで随分時間がかかりました・・・。

マーセル・リンク

「ゴールドマン・サックス、メリルリンチといった証券大手は全米のトップビジネススクールを回り、優秀な学生に高い金額をオファーし、自社のトレーニングプログラムに勧誘する。彼らはこういった学生をトレードさせるために雇うのではなく、トレーダーになるためのトレーニングをさせるために雇うのだ。」

「ここで疑問に思わなければならないのは、プロのトレーディングの会社でさえトレーダーを育てるのに数年を要し、多額の金を投じるというのに、一般のトレーダーはトレーディングの経験もないのに、なぜだか5,000ドルの先物口座を開き、すぐに金儲けできるなどと、なぜ考えてしまうのかということである。(中略) 私の場合、フロアであらゆることを学びトレードできるようになるまでに3年はかかった。」

「優れたトレーダーになるためには時間がかかるが、強い意志と、じっくりやろうという気持ちと、十分な資金があれば可能だ。」

アレキサンダー・エルダー

優秀な眼科医に「トレードに関して、あなたの教えを習得するのにどのくらいの期間が必要ですか?」

と質問されて、

「1~2年で習得できる人もいますが、優秀なトレーダーになるには、時間がかかるものです。あなたが実習生の時に医学を学習するのにどのくらいの時間がかかりましたか?」

と、質問に質問で切り返したそうですが、

トレードを本当に習得するには「ひとつの学問分野を習得するくらいたいへんなことである」と答えたと言うエピソードがありました。

実は、「俺、才能あるんじゃない?」と思っていた時期もありました(笑)

結局、運が良かっただけだったんですけど・・・。

リバモアのルール

株価を動かす要因は何か、多大の時間をかけて答えを見つけようとするのは愚かなことだ。

重要なのは価格そのものの動き。

「相場がボックス圏にあって横這いのとき、市場は本質的に停滞している。
そうした場合、相場がいつ、どの方向へ動くかを期待したり、予測したりすることは極めて危険である。
相場自体が動き始め、横這いからどちらの方向に動き出すのかを、ジッと待つ必要がある。」

ボックス相場にあるとき、どの方向にブレイクするのかを予測して仕掛けるのは危険。

ブレイクを待つ。

「相場が横這いになり、方向の見定めに迷ったら、休暇を取ることだ。」

迷ったら休め。

「全ての要素が好都合の状態になった時をみすまし、取引するのだ。」

「種々の要素がなるべく多く好都合な形になるのを辛抱強く待たなければならない。そして、利益確定には辛抱が求められる。」

良い状態のときだけ取引せよ。利大を目指せ。

「期待、あるいは予想してはならない。相場自体から糸口、シグナル、ヒントを待ち、それらを確認してから行動する。
確認した後にだけ行動することが重要で、期待や予想は落とし穴と心得よ。希望という文字を捨てよ。」

希望は持つな。

「間違いを犯した場合になすべき唯一の行動は、過ちを止め、正しい道に戻ることである。
損失が出たら即座にカバーに入るべきである。」

間違えたと思ったら過ちを認めて修正せよ。

うちのねこ2

イノベーション

箸やフォークが「食」があり続ける限り廃(すた)れないように、単純なレートそのものの動き著わすローソク足や、多くのトレーダーの実践的洗礼を受けて今なお残るありきたりのテクニカルだけのツールでけであったとしても、充分にトレードはできるものと思います。

むしろ、イノベーションすべきは、ツールではなく、使うその人の「スキル」と「マインド」なのかもしれませんね。

予測と対応

予測とは「将来の出来事をあらかじめ推し量ること」

対応とは「対象に向かい状況に応じて事を成すこと」

アレキサンダー・エルダー

大抵の分野でアマチュアは予測を求め、一方、プロはただ情報を管理し、確率に基づいて意思決定を行います。

「医学を例に取ってみましょう。胸にナイフの突き刺さったままの患者が集中治療室に担ぎ込まれたとします。ここで心配している家族が尋ねるのは次の質問だけです。『彼は助かるのか』『彼は家に戻れるのか』の2つです。彼らは医者に予測を尋ねているのです。

しかし医者は予測はしません。彼らは持ち上がった問題の解決に当たっているのです。
彼のする最初の仕事は、患者を出血多量でショック死しないようにすることであり、鎮痛剤を与えて、輸血を始めます。

このように彼(医師)は、管理しているのであり、決して予測などしていないのです。

トレーディングでカネを儲けるために、あなたは将来の予測などをする必要はありません。
あなたはマーケットから情報を抽出し、ブルかベアのどちらが支配的かを判断しなければならないのです。
あなたは支配的なマーケットの集団の強さを計測し、現在のトレンドがこの先も継続するかどうかを結論づけなければならないのです。

「この時は、このように対処する。」のように決めておきましょう。ということですかね。

予測をするな、というのはなかなか難しい・・・。

「トレンドは今、上昇だから(一時的に下降したとしても)上昇していくのではないか」

これも予測でしょうか。 う~ん。

TOPS COLA

“Take Our Profits Slowly, Cut Off Losses At once”
(利益はゆっくり得て、損失はただちに断ち切れ。)

と、頭文字を取って「TOPS COLA」をトレードの基本中の基本として(米国では)教えています。

酒田五法の秘伝

秘伝の書

機に待つに即ち「仁」
機に乗ずるに即ち「勇」
機に転ずるに即ち「智」

相場の良い機会を努力して待つ、
良い機会の訪れを察知したら決断して勇気を持って乗る、
状況の転換を察知して柔軟に切り替えることができる知恵、
などを手法の根幹に据えていたことは、とても興味深いですね。

ウィリアム・デルバート・ギャン

大切なものは4つである。
Patience (我慢強い冷静な忍耐)
Nerve (沈着な勇気)
Knowledge (集合的知識やノウハウ)
Health & Rest (健康と休息)

相場の動きを漫然と期待して待つのはギャンブルである。
忍耐強く待ち、シグナルを見い出したその瞬間に反応するのが投機である。

相場師が成功を収めるための闘いは、心理的戦いであって知力の戦いではない。

リフラクション(反映させて行動する)

長年染み付いた有害なものがある場合は、まずはそれを捨て去るプロセスが必要で、これを行わないと、習得の障害になるのですね。

タル・ベン・シャハー博士が言うように、「手放しなさい。」ということが必要で、このプロセスを実行しないと、習得もままならないというわけです。

おそらく、このことは、ゴルフでも、そしてトレードでも言えることのようです。

「リセット&リフラクション」

もしも、習得がなかなかうまくいかないとき、自身にこれを問うてみることは問題解決の大きな一歩になるのかもしれませんね。

To be,or not to be(抜けるのか、抜けないのか)

抜けるのか抜けないのか

レジスタンスやサポートを「抜けたのか」「戻ったのか」

あるいは狭い範囲で売り買いが均衡する保ち合いのプラットフォームを「どちらに抜けるのか」、など、なんとも難しい判断をしなくてはならないことになります。

抜け戻りを完全に判別する方法はどうやらないようで、

「終値で」ポイントを抜けたら(反転したら)、「みなし」でのエントリーを行って、思惑違いのダマシとなった場合の「損切り」も駆使しながらトレードするというのがよくある考え方ですが、

  • 上位時間軸の動意方向へは抜けやすい(戻りやすい)。
  • ポイントまでピッタリ来たレートは、逡巡の動きとなっても、やがては抜けて行きやすい。
  • 一度押しての再上昇や一度戻っての再下降で、ポイント抜けした場合は、(逆側の勢力のフェイラーを伴い)抜けの信頼度が比較的高い。
  • 何度もポイント抜けをトライして抜けた場合には、抜けの信頼度が比較的高い。
  • 加速度を伴ってポイントを抜けた場合には、抜けの信頼度が比較的高い。
  • 何度もポイント抜けをトライして抜けきれなかった場合には、逆サイドに動くことが多い。
  • 明確なファンダメンタルズの裏づけのあるポイント抜けは、信頼度が比較的高い。
  • 明確なファンダメンタルズの裏づけのないポイント抜けは、やや信頼度か低い。
  • など、裁量トレードならではのいくつかのヒントがありますね。

“Don’t think, Look at the fact”(考えるな、事実を観よ)

トレードでは理屈や予測や思惑などよりも、事実として起こっている『現実がはるかに重要』で、事実を事実として認識することこそが大切ということ。

「なぜ上がるんだ?」「なぜ下がるんだ?」と理由をあれこれ考えたところでわからないことも多いものです。

理由がわからなくても上昇トレンドが発生したのであれば、買っていけばよく、下降トレンドが発生したのであれば売っていけばいいでしょう。

正しくチャート分析をしても負けることもあり得る

あなたの勝ちです

失敗を改善していくことは勝ちへの糧となり有益ではある。

チャートとして完全に究明することはそう簡単でない場合もある

負けについても、確率的試行ともいえるトレードにおいて、『正しくチャート分析をしても負けることもあり得る』ということは認識すべきことであるように思う。

負けた原因もそれを完全に究明しようとすれば、ある意味、聖杯探しとなってしまうのではなかろうか

Victory Method

今回まとめた内容の引用元「FXトレード勝利の羅針盤」を書かれている佐野さんが作成されたVictory Methodで私も勉強しまして、今はプロトレーダーの仲間入りをしております。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

勝てない状態から脱出し、専業トレーダーになれたたった1つの理由

関連記事

FXで勝てない人の特徴~行動規範の変革を伴わない学びは学ざるがごとし

FXトレード勝利の羅針盤で興味深いことが書かれていたので、その内容を基に作成した記事です。

コメント

  1. 裕-ひろ より:

    > 長期は短期より優位にある。

    > 長期と短期で相反する動きが発生したとしてもほとんど
    > の場合は長期の方向へ戻っていくわけですね。

    やっぱり重要ですよね。
    私も特に意識しているポイントの一つです^^

    • emija より:

      コメントありがとうございますっ。

      僕も特に意識してますっ★
      裁量でトレードする場合には長期をみて方向を確認してから短期をみています~。

      主に長期と短期が相反する動き(押し/戻り)をした場合に長期トレンド方向に仕掛けるのが好きです♪

      • 裕-ひろ より:

        返信ありがとうございますっ。

        > 主に長期と短期が相反する動き(押し/戻り)を
        > した場合に長期トレンド方向に仕掛けるのが好きです♪

        ですよねっ★

        さらにその際、レジスタンスライン・ サポートライン・
        トレンドラインにタッチしたとき仕掛けられるように
        インジケーターをいじくってます♪

        • emija より:

          >さらにその際、レジスタンスライン・ サポートライン・
          >トレンドラインにタッチしたとき仕掛けられるように
          >インジケーターをいじくってます♪

          ほほぉ・・・そうなんですか~っ。
          ラインは好きなんですが、インジケーターはあんまり使ってないんですよね~・・・(´~`;)
          反応が遅いので・・・。(裕-ひろさんのいじくったインジケーターならそういうことはないのかもしれませんけど)
          でも最近、「インジケーター使わないから仕掛けが早すぎてダマシにあいやすいのかも?インジが反応するまで待ったほうがよいのかも・・・?」とも思ってます~。

          このあたりの話は次回のエントリーでちらっと出てきますw

  2. Moo より:

    「複数の時間軸を見て、複数の通貨ペアを見て、そこで初めて見えてくる事も多くあると思います。」
    これに気が付くのに5年ほどかかってしまいました。
    これに気が付いたらやっと勝てるようになってきました。
    インジケーターは何も使っておらず、見るのは殆ど水平線だけです。

    cAlgoの検索で、はじめてこちらにお邪魔しました。
    プログラマなんですね。
    実は自分も同じくです。
    主に組み込み系のプログラム作りなんですが、FX用にはC#を使っています。
    この頃、OANDAのFIXとRESTサーバを使って「売買補助ツール」を作って遊んでいました。
    http://nora66.com/nora3/2015/sonota.html
    http://sardine66.blog44.fc2.com/

    emijaさんのホームページはとても勉強になります。
    これからもお邪魔させて頂きます。
    よろしくお願いします。

    • emija より:

      コメントありがとうございます。

      僕もインジは使わなくなりましたね・・・
      ローソク足とラインがあれば、他は無くてもいいかな・・と。

      cAlgoは日本語の記事が非常に少ないですね。
      結構、苦労しました;;

      記事がお役に立つと幸いです。
      今後もよろしくお願いします。

  3. Moo より:

    コメントどもです。

    >ローソク足とラインがあれば、他は無くてもいいかな・・と。
    やっぱりそうなっちゃいますよね。
    ローソク足は自分の場合は頂点やら底でのヒゲ程度しか見抜けません。
    この頃やっと「あ、この形だと上位足では良いサインになってるな」とか判断出来るようになって来ましたが、慣れてくるとローソク足はかなりな物らしいですね。

    >cAlgoは日本語の記事が非常に少ないですね。
    >結構、苦労しました;;
    いや~ご苦労様です。
    ホント情報少ないです。
    先頭を走るプログラマは一番きつい、良く分かります。
    Windowsのデバイスドライバの情報が世の中に出回ってない頃(nifty程度しか無い頃)のデバドラ作りでは死ぬかと思いました(^^;

    EAは使ったことが無いのですが、どんな風に使うものですか?
    EAを探すことから始めるとは思うのですが、手頃な評判のを見付けたら、パラメータを調節してバックテストして検証して・・・こんな流れになる感じですか?

    何日かかけてHPをゆっくり拝見させて頂きたいと思います。
    しかし中身が濃いですね~

    • emija より:

      >EAを探すことから始めるとは思うのですが、手頃な評判のを見付けたら、パラメータを調節してバックテストして検証して・・・こんな流れになる感じですか?
      そうですね。
      そんな感じです。
      僕は有料EAはあまり買いません(おそらくもう一生買わないです)
      数本買ってみましたが、満足のいくパフォーマンスが出ないものばかりでしたし、「これなら自分で作った方が良い」と思いました。
      無料のEAは1000本くらい試したと思いますが、これは!?っと思ったのは十数本。
      その中で、今でも使っているものとなると・・・3本くらいですかね・・・(--;)

  4. Moo より:

    >3本くらいですかね
    あれま、そんな感じなんですか。
    あまり報われない作業が多いんですね。

    FIXサーバは反応が早いので、スプレッドが開いたときにそっち方向に乗っていくプログラムを試しに作ってみました。
    さっとエントリーしてさっと降りる。
    細かい利益でも数をこなせばそれなりに儲かるかと思ったらダメでした。
    未だ丁寧に調べてはいないのですが、発注がキャンセルされてしまう事が多いようです。

    で、なにか早い反応を取る方法が無いかと探していて
    cTrader → cBot → cAlgo
    となり、こちらにお邪魔したって事なんです。

    自分はAXIORYに口座があるので(間もなくcTraderが使えるようになるはず)、そちらで試そうかと思っていました。
    もし構わなければ情報交換しませんか?
    お互いにプログラマなので話が早いかなと思いました。

    ちなみに岩手県北上市在住です。
    北海道は余市に半年程(牧童をしてました)、ニセコにも半年程(鉄筋工をしてました)住んでいたことがあります。
    良いところにお住まいですね。
    うらやましいです。

    • emija より:

      当方。そんなに情報は持ってないかもしれませんが・・・
      とりあえずメールします。

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