あるプロトレーダーの至言集:勝ち続ける投資家のマインド

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「あるプロトレーダーの至言集」として以前にも書いた「【メモ】FXトレード勝利の羅針盤」の内容を(自分自身の復習も兼ねて)再度取り上げたいと思います。

特に初心者の方に読んで欲しいです。

FXトレード勝利の羅針盤とは

FXトレード勝利の羅針盤とは何十年もの長い間勝ち抜いてきたプロトレーダー佐野 裕氏のブログです。

このブログでは、ほぼ毎週「その週に何が起きたか」が記載されていて、その後に「トレードと汎事のお話」と題して会話形式でFX関連の話を掲載されています。

僕はこの「トレードと汎事のお話」を毎週必ず読んでいます。

今回はこのブログから特に重要だと思うことを抜き出して記事にしたいと思います。

 長期は短期より優位にある

長期と短期で相反する動きが発生したとしても、ほとんどの場合は長期の方向へ戻っていきます。

見るのに慣れている時間軸から、別の時間軸を見るようになるとはじめはとても違和感や抵抗感がある場合があります。

でも、自らの既成の意識の垣根を取り払って見てみましょう。

いつも読んでいること、いつも行っている相場なのですが、あることに心の底から気づくと、劇的に変わります。

ブレーク・スルーは相場をやっていても起こります。負け続けていたものが、急に勝ち続けられるようになるのです。

別の時間軸を見ていなくても勝っているトレーダーはいるようですので「絶対必要だ」とはいえませんが、複数の時間軸を見て、複数の通貨ペアを見て、そこで初めて見えてくる事も多くあると思います。

継続的に学習しよう

最近の上昇相場で新規トーレダー・投資家が増えたようです。

初心者でも勝てる相場は存在するのですが、それが永続的に続くわけではないので継続的に学習することをお勧めします。

そうでなければ「簡単だ」と思い込んでいた相場から思わぬ逆襲を受けることになるでしょう。

普通の人が相場で勝てる秘訣:トレンドフォロー(順張り)

順張りと逆張りを自在に使い分けられるのが理想です。

でも、もしも相場で負けているのなら、高度な技術のいる逆張りはトレンド投資マインドが身についた後にしませんか。

普通の人が相場で勝つにはトレンドに乗らなければなりません。

トレンドの波に乗るということは相場を見据えた上で「安くなり始めたら売る、高くなり始めたら買う」ということです。

勝つためには普通の考えと逆でなければなりません。

もちろん、逆張りでも極めれば勝つことができるでしょう。でも、「トレンドフォロー」これがきっと、普通の人が相場で勝てる秘訣です。

出遅れたかと、大きな相場の動きを指をくわえて眺めている人がいます。

逆張りで底と思ったら上がるように、あるいは天井と思って売ったらもっと上がることがあるように天底とはとれないものです。

出遅れたと思ってもまだまだ出遅れでないことの方が多いのです。

チャンスと見たらリスクを取ってトレンドの流れに素直に乗ってみて、それがもしも底や天であって逆に動いてしまったら損切りすれば良いだけ」と、こんな単純な考えでまずトレンドフォローにトライしてみませんか。

ダマシについて

「しばしばダマシにあってしまうと嘆く投資家は状況確認が不十分で、焦った投資をしていることが多い」さらに「1pipsでも多く設けたい」という心も皮肉なことにダマシにあいやすくして、損を誘発しているようです。

「方向が定まるまで焦らずに待つ」これを心がけるだけで勝率が格段に向上するものです。

だましに数多くあうよりも、少し出遅れたかと思うあたりがちょうど良いこともおおいものです。

儲からない時期と儲かる時期のメンタル

私のつたない経験から言えることは、儲からない時期こそ、研究を怠らず投資行動を体感的に見直す絶好のまたとない研鑽の時期で、また、儲かってしかたのない時期は、驕りを沈め、財と力をたくわえていないといけません。

追認のバイアス

追認のバイアス(confirmation bias)とは、初期に選好したことに有利になるように情報を解釈してしまう傾向のことです。

これは、ほとんど誰にでも大なり小なりあることですが、ときに感情に立脚する選好である「追認のバイアス」が客観的で合理的な判断を曇らせてしまうことがありますので、とても厄介です。

相場の上げ下げにかかわる情報も、通常は上げに有利な情報と下げに有利な情報が混交するものですが、一度「上げるに(下げるに)違いない」と思い込んでしまうと、下げにかかわる情報を意識下で排除して、上げにかかわる情報を強く追認してしまうことがあります。

追認のバイアスの呪縛から覚めて冷静になってみると、「あれ、なんで俺はあのとき買い(売り)ポジションを持ったんだろう。今こうしてみると、どこをどう見ても売り(買い)だったよなぁ。へんなことしたものだなぁ。」と思うことがあります。

さらに感情的な意地になって、相場が上げて(下げて)いるのに、「下げる(上げる)はずだ。」と何度も逆の売り(買い)ポジションを持つことまでしてしまうことがあるものです。

このようなことを「錨(いかり)をおろす」と言いますが、トレードではできる限り追認のバイアスは排除しなければならない危険な感情のようです。

ニュートラルで客観的な目と冷静さを忘れずにトレードしていきたいものですね。

ベーブルース効果

敏腕トレーダーは、ダラダラとしたトレードはせずに集中と瞬発に優れていることをここ一番で打つベーブルースにたとえて「ベーブルース効果」として紹介しています。

彼らは「重要なのは正解の頻度よりも正解の大きさであることを知っている。」

私達トレーダーにとっても参考とできそうなお話ですね。

トレード回数を多くするのではなく、回数を少なくして勝率と利益を増やすように心がける。(損失は減らす)

自分が得意なパターンや状態になるまで「待つ」。

くに利益を上げられないトレーダーは「過剰トレード」の傾向が強い気がしています。

トレードの偉人たちの言葉

閑散で動きの鈍いマーケットでトレードしてはならない(ダウも、リバモアも、テイラーも、ギャンも、こぞって言っていた言葉)

トレードで最も重要となる目標は、利益を最大限にすることよりも、むしろ、損失を最小限にすることである。(リチャード・D・ウイッコフ)

もしも、あらゆる売買で損失を最小限に食い止めれば、80%は勝利を収めるだろう。(ジョセフ・デ・ラ・ベガ)

損失を克服するただ2つの方法(ジェシー・リバモア)

1. 損失となるトレードの比率を低いパーセンテージに抑える
2. 平均損失より充分大きい平均利益を持つ

1は、優れたトレーディングのテクニックを身につけ、なおかつ、過剰トレードを控えてよくトレードを厳選して確信の持てないトレードはしない、ということで、2は、損小利大ということですね。「当たり前」といえば「当たり前」のことかもしれませんが、その「当たり前のこと」が大事なのが相場ではないか・・・と思っています。

ラリー・ウィリアムズの「2つの教訓」

1.マーケットはどんなことでも起こり得る。そして、価値とは時間の刹那(せつな)にあるものであること。

2.どんなに確信に満ちた予想であってもマーケットはその発生を遅らせることがあること。

トレードとツキ

「ツキや時流だけで得た勝利は、たちまちボロが出る」などとも言われていまして、トレード法でも、円安の時流に乗っているときには驚異的なパフォーマンスとなっていたものが、ひとたび円高局面となると、まるで使い物にならないものもありました。

一時の事象を普遍的なものとする錯覚による思い込みは、やがて時の厳しい洗礼を受けることになるようです。

どのようなときも常に原点と基本は忘れてはならないのですね。

かつてのリバモアが命を賭して教えていったこと―。 勝って驕らず、また、ユーフォリアの愚に浸らず、トレードは資金管理とリスク管理をしっかり行って、基本に忠実に焦ることなく着実にしていきたいものです。

そうしていると、必ずやツキも巡りくるものです。基本と実力こそがツキを呼ぶのですね。^^

「勝って奢らず、基本に忠実に、着実に」

※ユーフォリア(幸福感)→景気循環表現の1つ。熱狂的陶酔感

学習のプロセス

リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ

「そして、ある日突然、最もミステリアスな形で目の前の霧が晴れていくかのように、最も難しいと思われていたことが、とてもシンプルなことに思えてくるのです。消し去るプロセスを経ながら学んでいきます。」 「いいですか。いつかは必ずその時が来ます。ただ、最初の3年間に関して言えば、毎年、一貫して利益を上げられるような人はほとんどいません。」

マーセル・リンク

「ゴールドマン・サックス、メリルリンチといった証券大手は全米のトップビジネススクールを回り、優秀な学生に高い金額をオファーし、自社のトレーニングプログラムに勧誘する。彼らはこういった学生をトレードさせるために雇うのではなく、トレーダーになるためのトレーニングをさせるために雇うのだ。」

「ここで疑問に思わなければならないのは、プロのトレーディングの会社でさえトレーダーを育てるのに数年を要し、多額の金を投じるというのに、一般のトレーダーはトレーディングの経験もないのに、なぜだか5,000ドルの先物口座を開き、すぐに金儲けできるなどと、なぜ考えてしまうのかということである。(中略) 私の場合、フロアであらゆることを学びトレードできるようになるまでに3年はかかった。」

「優れたトレーダーになるためには時間がかかるが、強い意志と、じっくりやろうという気持ちと、十分な資金があれば可能だ。」

アレキサンダー・エルダー

優秀な眼科医に「トレードに関して、あなたの教えを習得するのにどのくらいの期間が必要ですか?」と質問されて、「1~2年で習得できる人もいますが、優秀なトレーダーになるには、時間がかかるものです。あなたが実習生の時に医学を学習するのにどのくらいの時間がかかりましたか?」 と、質問に質問で切り返したそうですが、トレードを本当に習得するには「ひとつの学問分野を習得するくらいたいへんなことである」と答えたと言うエピソードがありました。

TOPS COLA

“Take Our Profits Slowly, Cut Off Losses At once”(利益はゆっくり得て、損失はただちに断ち切れ。)と、頭文字を取って「TOPS COLA」をトレードの基本中の基本として(米国では)教えています。

坂田五法の秘伝

機に待つに即ち「仁」

機に乗ずるに即ち「勇」

機に転ずるに即ち「智」

相場の良い機会を努力して待つ、良い機会の訪れを察知したら決断して勇気を持って乗る、状況の転換を察知して柔軟に切り替えることができる知恵、などを手法の根幹に据えていたことは、とても興味深いですね。

相場で大切な4つのこと(ウィリアム・デルバート・ギャン)

Patience (我慢強い冷静な忍耐)

Nerve (沈着な勇気)

Knowledge (集合的知識やノウハウ)

Health & Rest (健康と休息)

相場の動きを漫然と期待して待つのはギャンブルである。

忍耐強く待ち、シグナルを見い出したその瞬間に反応するのが投機である。

相場師が成功を収めるための闘いは、心理的戦いであって知力の戦いではない。

To be,or not to be(抜けるのか、抜けないのか)

レジスタンスやサポートを「抜けたのか」「戻ったのか」あるいは狭い範囲で売り買いが均衡する保ち合いのプラットフォームを「どちらに抜けるのか」、など、なんとも難しい判断をしなくてはならないことになります。

抜け戻りを完全に判別する方法はどうやらないようで、「終値で」ポイントを抜けたら(反転したら)、「みなし」でのエントリーを行って、思惑違いのダマシとなった場合の「損切り」も駆使しながらトレードするというのがよくある考え方ですが、

* 上位時間軸の動意方向へは抜けやすい(戻りやすい)。

* ポイントまでピッタリ来たレートは、逡巡の動きとなっても、やがては抜けて行きやすい。

* 一度押しての再上昇や一度戻っての再下降で、ポイント抜けした場合は、(逆側の勢力のフェイラーを伴い)抜けの信頼度が比較的高い。

* 何度もポイント抜けをトライして抜けた場合には、抜けの信頼度が比較的高い。

* 加速度を伴ってポイントを抜けた場合には、抜けの信頼度が比較的高い。

* 何度もポイント抜けをトライして抜けきれなかった場合には、逆サイドに動くことが多い。

* 明確なファンダメンタルズの裏づけのあるポイント抜けは、信頼度が比較的高い。

* 明確なファンダメンタルズの裏づけのないポイント抜けは、やや信頼度か低い。

“Don’t think, Look at the fact”(考えるな、事実を観よ)

トレードでは理屈や予測や思惑などよりも、事実として起こっている『現実がはるかに重要』で、事実を事実として認識することこそが大切ということ。

「なぜ上がるんだ?」「なぜ下がるんだ?」と理由をあれこれ考えたところでわからないことも多いものです。

理由がわからなくても上昇トレンドが発生したのであれば、買っていけばよく、下降トレンドが発生したのであれば売っていけばいいでしょう。

正しくチャート分析をしても負けることもあり得る

失敗を改善していくことは勝ちへの糧となり有益ではある。

チャートとして完全に究明することはそう簡単でない場合もあり、確率的試行ともいえるトレードにおいて、『正しくチャート分析をしても負けることもあり得る』ということは認識すべきことであるように思う。

負けた原因もそれを完全に究明しようとすれば、ある意味、聖杯探しとなってしまうのではなかろうか。

『負けにフォーカスする思考』は、ときに相場の本質のひとつである不確実性を否定して、大切な『確率的思考』を阻害してしまうことがある。

勝ちトレードにも学び多し

かつて将棋の初代竜王位についたことのある島朗九段が『勝ち将棋にこそ学び多し』とおっしゃっていたが、異なる世界ともいえる相場でも、負けたトレードよりも、勝ったトレードにこそフォーカスすべきで、脳裏に蓄積すべきはむしろ『勝ちトレードの経験』のほうではなかろうか。

1×100 = 10×10

1万通貨単位で100Pipsのトレードで得れる利益と10万通貨単位で10Pipsのトレードで得れる利益は等価。

100Pips得ようとするトレードと、10Pips得ようとするトレードは、どちらが難易度が低いか?

100Pips狙える相場状況と、10Pips狙える相場状況はどちらが多いか?

当然10Pipsですね。

目指す獲得金額に対して口座資金量が大きくなるにつれてトレードが容易になる。

しかし、焦ってリスクを取りすぎると破産してしまう可能性が高まります。

“Life is like a snowball. The important thing is finding wet snow and a really long hill”

『人生は雪玉作りに似ている。大切なのは、大きい雪玉を作るに適した長い長い坂を見つけることさ。』

投資の神様とも言われるバフェット氏の言葉なのだそうです。

はじめから小さな雪玉を焦ってグイグイ押して無理に大きくしようすると途中で壊れてしまうこともある。

無理をせず、じっくりと資金を増やしていきましょう・・・。

無理をせずとも複利の力で資金は増えてきます。

以上、FXトレード勝利の羅針盤から個人的に特に重要だと感じた言葉をまとめてみました。


僕は佐野さんの教材Victory Methodで勉強しました。なかなかトレードで勝てない方は買ってみてください。

メソッドどおりにやるだけではなかなか勝てないと思いますが、教材をしっかり読み、佐野さんが公開している多数のトレード動画をじっくり観て学習することで何か見えてくるものがあるのではと思います。(全部観ると何十時間にもなるトレード記録動画があります。動画だけでも商品になりそうです。)

どうしてもわからないところがあったら、佐野さんにメール等で聞いてみるとよいでしょう。

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