矛盾に対する思考法
日足でも4時間足でも下降トレンドを示しており、執行時間軸でも下降トレンドで下値抵抗のサポートまで距離があるというような相場状況のとき、優位性はどちらにあるでしょう?
「いくらなんでも」「さすがにもう」などと逆張りを誘惑する心の囁きも出始める頃で、相場の再帰性によりやがていつかは反騰の時期を迎えることもありますが、当該の時点では全整合の状況で売りに優勢がある状況です。
しかし、全整合の状況はそうそうあるものではなくトレードでは少なからず、多少なりとも「相場状況の矛盾」に悩むもの。
例えば、上位時間軸が下降トレンドなのに下位時間軸は上昇トレンドであるとか、移動平均は上昇示唆をしているが価格は下降している、下降トレンドラインを上抜けたが、高値・安値のかかwりで観るダウ理論ではまだ下降トレンドなどなど。様々な矛盾と思われる場合があります。
矛盾の対応
このような矛盾にどう対応するか?
第一の選択肢:トレードを控える
無闇に手を出さず、矛盾が解消されるまで待つ。
第二の選択肢:矛盾していない時間軸に降りる(あるいは上がる)
第三の選択肢:エビデンスを補強して総合的に判断する
矛盾がありながらも他のエビデンスを加えて判断する
第四の選択肢:他の通貨ペアであらためてトレードを検討する
ドル円でチャンスが無ければユーロドル、さらにポンドや豪ドルなどを検討する・・・
といった対応策が挙げられています。
※詳細は以下のブログをご覧ください。
→FX トレードと凡事のお話 その155 :FXトレード勝利の羅針盤
僕の場合は第一の選択肢と第四の選択肢しか取りません・・・。
※昨日書いたように「基本はシステム任せ」なトレーダーですので、余程好条件が揃っていない限りは手を出さないのが肝要と思っています。
上記の「第二の選択肢」はやや危険性があると思っていて、「上位時間軸が上昇トレンドだから、下位時間軸で下降していても上がるはず」という思い込みでトレードするパターン・・・もっと悪い初心者っぽい言い方をすると「長期的には買い!」というもので、逆張りで死亡する典型的パターンになりがちです。
確かに下位時間軸より上位時間軸が上位にあります。ですが、下位時間軸にて反転の兆しも見えていないのに安易に手を出すと火傷では済まない可能性が出てきます。(もちろん、ルールに従って確実に損切りを執行できるのであれば問題ありません。その手法に優位性があるなら…ですが)
こうした安易な逆張りが多くのトレーダーを退場に追いやっているといっても過言ではないでしょう。
次に、「第三の選択肢」ですが「(例えば)買いたい」と思っている場合に「買う条件が揃っていない」という場合、「買う理由を求めてしまう」ものです。あれこれインジケーターをみて「RSIが買われすぎになっている!」とか、普段使ってないインジケーターを使って「ダイバージェンスが発生している!」とか。あるいは、ネットで調べて「●●氏が買いだと言っている!」とか…ですね。
あくまでも中立的な立場で冷静に判断できるのであれば問題ありませんが、(僕もそうでしたが)初心者のころは自分にとって都合の良い情報を集めてしまいがちです。
というわけで、(十分な経験を積んだトレーダーでなければ)第一の選択肢が最良の選択肢だと思っています。
初心者は「待つ」ということにまずは慣れるべきだろうと思います。(初心者は過剰トレードになりがちです。いわゆるポジポジ病…)
「第四の選択肢」ですが、初心者に関してはドル円一本とか、ユーロドル一本に絞ってチャートを見るのも悪くないと思っています。
しかし、慣れてきたら他の通貨ペアを見てみるべきです。特にドル円は勢いが出ているときは大きく動きますが、普段は動きが悪く…普段使いには不向きです
1つずつでかまいません。まずはユーロドルも見てみるようにしようかな…とか。多くの通貨ペアを監視できるようになればおのずとトレードチャンスが増えます。
ちなみに僕がいつも見ているのは、ドル円、ユーロドル、ポンドドル、豪ドル米ドル、加ドル米ドル、米ドルフラン、ユーロ円、ポンド円、ユーロポンド、米ダウ先物、日経平均先物、原油、金(GOLD)あたりです。
中でもメインでトレードするのはドル円、ユーロドル、ポンドドル、ユーロポンドで、他はよほど好条件が揃っていない限りは手を出しません。
クロス円はホトンド触らず、ユーロポンドを好んでいるあたりは変わり者かもしれませんね(笑)
※といっても日本の中だけの話で海外…特に欧州では普通だと思います。多分ですけど。僕は海外業者しか使いませんし、欧州時間のトレードが多いので間違ってはいない…はず(笑)
似て非なる状況
佐野先生のブログからもう1つ興味深いお話を。
「同じようなレンジ相場」でもレンジ幅の大小は「レンジ内トレードにおける決定的な条件の差異」となり、小幅揉み合いのレンジは条件が悪く、ボラがあり広い値幅の大きなレンジは条件が良くなり、同じようなレンジ相場でありながら「似て非なる状況」ということになります。
小幅揉み合いのレンジでは利大を目指せる状況にはなく、順張りで買えば下がり、売れば上がるということになりやすい。
こいう相場ではトレードを避けて、来るべきボラの拡大・・・ブレークアウトを狙って待機するほうが賢明となる事が多い。
そもそもレンジ相場に手を出さないという考えもあるが、低ボラの揉み合い相場に手を出さないことはトータル収支の向上に寄与することが少なくないのではないでしょうか。
トレードに勝てないと嘆いている場合、「低ボラの揉み合い相場には手を出さない」ということが重要な指針となります。
そして、一括りにブレーク・アウトと呼ばれる状況でも「似て非なる状況」ということがあるもので…
レジ・サポの抵抗を価格が抜けることをブレーク・アウトと呼ぶが、これはいわばブレーク・アウトの必要条件であり、ただこれだけをもってブレーク・アウト狙いのトレードをしていては勝率が芳しくない結果となるものです。
どのブレークアウトも同じ条件ということはなく…
- トレンド方向へのブレーク・アウトの場合。
- 価格抵抗を加速を伴い抜けていくブレーク・アウトの場合。
- ブレーク直前にスクイーズ(価格の絞込み)があった場合。
- ブレーク・アウト直前にフェイク・アウトがあった場合。
- フェイク・アウトに長いピン・バーがあった場合。
- 価格の進行方向の次のチャートポイントまで距離がある場合。
などでは、同じブレーク・アウトのようでありながら、条件は数段良い状況となります。
→FX トレードと凡事のお話 その157:FXトレード勝利の羅針盤 より
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ブレイクアウトもトレードの鉄板手法ですが、闇雲に狙っても勝てないものです。
なお、3つめのスクイーズは「ブレイク前に価格がホトンド動かない状態(ボリンジャーバンドのバンド幅が狭い状態)から、広がりを見せたとき(ボラが拡大したとき)」で、4つめのフェイクアウトはブレイクアウトの失敗(直前に価格が戻った)ことを意味しています。佐野先生的に言うと「一旦戻ってからの再上昇(再下降)」という形になります。
以上が僕がブログ更新を休んでいる間に更新されていた「佐野先生のブログ」で気になった部分です。今週は何を書いてくれるのでしょうか!(毎週書かれています)
ちなみに前半部分の「先週は何があったか?」という長いヤツはまったく読んでませんw(いらんこと書くな!w)
それと、「引用」せずに書いているのはこちらで意味だけを取って短くしているからです。話が長いんだもん…
黒田のFX塾
話が少し変わりますが、佐野先生がチラっと紹介していたWebサイトに黒田のFX塾というのがありました。
この中の「黒田のFX塾(全部無料)」は、初心者でしたらざっと読んでみるといいかもしれません。基本的なことが書かれているだけですが、その基本ができていない人が多いですからね…。
動画講座(全部無料)の方は観ていません。が、多分、有用だと思うので初心者のでしたら…(略)
無料で情報がこんなに!・・・って、まぁ、僕も負けているつもりはありませんけど!(なんで対抗してるのw)
なにしろ、インジケーター、トレード補助ツール、自動売買プログラム(EA)まで全部無料!の大盤振る舞い!(笑)
※今後は有料なものも出していこうかなと思っています。「現時点では」ということで。
有料版のほうですが、明日から初月無料を廃止、申し込みから2週間無料に変わるようです。
無料期間中に退会(退塾?)すれば無料のまま終われるようなので興味のある方は試してみても良いのでは?
月額9990円を「高い」と思うかはどうかは人それぞれですが、短期間でみっちりやるなら「アリ」じゃないかなーっと思います。
1~2ヶ月で退会すれば1~2万の出費で済む計算になりますから、このくらいなら安いと思います。
ダラダラと半年、1年と続けていくのであれば割高ですが…気に入ったのであれば問題は無いでしょうw
なお、黒田さんはラインを使ったトレードでインジケーターは使っていないそうです。
他にもいましたね…えっと…あおのり先生?
あー…れ?暫く観ない間に個人ブログみたいな作りからえらい豪華に…w
3万7809人が学ぶ…ってマジかー…ずいぶん偉くなったもんじゃぁ…(゜○゜;)
無料講座(メール)に入会すると、これでもかと煽って不安にさせて有料講座に引き込む「煽りの学校」とか書かれてるー・・(2ちゃんねるよりw)
いや、ほら、有名になればアンチも出ますし…(震え声
ちなみに…だれも興味ないと思いますが、僕の場合も似たような感じでトレードするときはラインだけ。
それも水平線1~2本とトレンドライン1~2本。(たくさん引くとわけわからなくなるw)
状況次第では移動平均とボリンジャーバンド、フィボナッチを使うことはあります。
(これらはいずれもサポート/レジスタンスとして機能することがあるので使っています)
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