【確定申告】MT4及びMT5のトレード履歴を会計ソフトfreeeにインポートするスクリプトの公開

MetaTrader4

MT4やMT5のトレード履歴をfreeeに一括インポート

MT4でトレードした履歴を基に会計ソフトに入力するって大変ですよね・・・

そこで、僕が利用している会計ソフトfreeeに一括でインポートできるスクリプトを作ってみました。

トレード履歴をCSVに出力するスクリプト「TaxReturnCSV」

インポートの手順ですが、まずは下記のリンクからTaxReturnCSV.zipをダウンロードします。

TaxReturnCSV.zip

zipファイルのMT4フォルダの下に「TaxReturnCSV.ex4」ファイルが入っているので、これをご利用のMT4のデータフォルダ、MQL4の下のScriptsフォルダにコピーします。(MT5版の場合にはMT5フォルダの下の「TaxReturnCSV.ex5」)

次にMT4(またはMT5)のナビゲーターウィンドウのスクリプトを右クリック→更新するとスクリプトの下にTaxReturnCSVが表示されます。

TaxReturnCSVナビゲーター

このTaxReturnCSVを任意のチャートにドラッグアンドドロップするとパラメーター設定のウィンドウが開きます。

ここに出力したい設定を入力してOKを押せばスクリプトが実行され、MQL4フォルダ(またはMQL5フォルダ)の下のFilesフォルダにTaxReturnCSV_20220127_2359.csvのようなファイルが生成されます。

※TaxRetrunCSV_の後ろは年月日と時分ですが、サーバーの日付を取っているので休日はファイル名が変わりません。同一ファイルが存在する場合は「上書き」されます。(今、気がつきました;;)

※設定パラメーターの意味は最後に記載します。デフォルト(初期値)のままだとエラーになりますので、必ずパラメーターをご確認の上、正しい設定をしてお使いください。

freeeへの取り込み

freeeの取引の登録画面、右上にある「その他の機能」をクリックして、「取引データのインポート」を選択してください。

CSVファイルインポート(freee)

「CSVファイルのアップロード」に先ほど作成したCSVファイルをドラッグアンドドロップすると、インポートは完了です。

CSV登録(freee)

インポートエラーが無くても取り込むデータに間違いないか必ず確認してください。

また、データが多い場合には「まずは最初の数件」だけ登録したほうが良いです。

(大量に取り込んで間違いがあると、削除するだけでも大変な労力となります。)

パラメーター説明

IsExchangeJPY(USD->JPY):自動でドル口座から円に変換したい場合にはtrueを入力してください

(トレードクローズした日の日足の終値を使って円に変換しています)

日本円口座の場合や、ご自身で変換される場合はfalseのままでOKです。

ExchangePare:IsExchangeJPYがtrueの場合に使用する通貨ペア。通常はUSDJPYのままで問題ないと思いますが、MT4の業者によってはUSDJPY.やUSDJPYProのような名前に変更されていることがあります。

そういった通貨ペアを使用する場合には変更してください。

Round:IsExchangeJPYがtrueの場合の端数処理です。0が切り捨て、1が切り上げ、2が四捨五入です。

FromDate:取込開始日。指定した日を含みます。

ToDate:取込終了日。指定した日を含みます。

Header:CSVのヘッダーです。変更の必要は無いと思います。

RevenueTitle:収入の勘定科目。初期値は”売上高”としていますが、”雑収入”などで計上されている方は変更してください。

ExpensesTitle:支出の勘定科目。初期値は”仕入高”としていますが、”雑費”などで計上されている方は変更してください。

RevenueTaxCategory:収入の消費税区分。必要に応じて変更してください。

ExpensesTaxCategory:支出の消費税区分。必要に応じて変更してください。

TaxCalcCategory:税計算区分。必要に応じて変更してください。

ConsumptionTax(%):消費税率です。非課税や不課税の場合は0、課税対象の場合には税率をパーセントで入力してください。

RevenueRemarks:収入の「備考」に出力する文字です。必要に応じて変更してください。

ExpensesRemarks:支出の「備考」に出力する文字です。必要に応じて変更してください。

Accountfreeeに登録されている「口座」を指定してください(必須)

例)XMという口座を作成して、インポートする場合には”XM”を指定してください。

※先に口座を作成しておく必要があります。

CommissionCategory:複合仕訳をする場合には空欄にします。手数料を個別に出力する場合には”支出”と入力してください。

CommissionTitle:手数料の勘定科目です。必要に応じて変更してください。

※手数料のない口座を利用している場合には設定不要です。Commission(手数料)が0の場合には出力しません。

CommissionTaxCategory:手数料の消費税区分。必要に応じて変更してください。

CommissionTaxCalcCategory:手数料の税計算区分。必要に応じて変更してください。

CommissionConsumptionTax(%):手数料の消費税率です。非課税や不課税の場合は0、課税対象の場合には税率をパーセントで入力してください。

CommissionRemarks:手数料の「備考」に出力する文字です。

ご利用の際のご注意

当ツールを利用したことに関連して生ずる損害について、一切責任を負いません。(自己責任でお使いください)

当ツールはフリーソフトです。個人使用・業務使用に関わらず自由にご使用いただいてかまいませんが、著作権は放棄しておりません。当ツールの販売は禁止いたします。

配布等を行っていただいても構いませんがインターネット上でダウンロードさせたい場合には「当サイト(当ページ)にリンク」していただきますようお願いいたします。(USBメモリ等で受け渡すのは構いませんが、不特定多数にインターネットから配布する場合には当サイトからダウンロードするようにしてください)

もし不具合等ございましたら当記事のコメント欄またはメールでご連絡ください。

メールアドレス:tradeandsoftwareあっとま~くgmail.com

なお、どのように確定申告するかはご利用者個人や税務署毎に異なります。ご不明な点等は税務署の方へお問い合わせください。(確定申告について、私に問い合わせされてもお答えしかねます。)

開発後記

正直なところ、このスクリプトを公開するかどうかは悩ましいところでした。

あまりにもトレード履歴が多くて入力が辛いため、作業効率化のため急遽作成したもので「このツールで取り込んでから、まだ一度も確定申告していない」という未実績な状態。何らかの問題があるかどうかも未確認な代物です。

とはいえ、できるだけパラメーター化して使用者の自由に設定できるようにしていること、更に、CSV出力した後にファイルを修正してインポートも可能なことから公開する意味があると判断しました。(freeeで取り込める形のCSVが出力されるというだけでも利用価値があるのではないかと…)

さらに去年の段階ではドル口座を使用していなかったため、「正しく変換されているかどうか」も詳しくは見ていないです。(来年必要になるので作っておきました)

計算間違っているよ!というのを見つけた場合、ご連絡いただけますと幸いです。

何が起きても当方は一切責任をもてませんので・・・!

十分ご確認の上、ご利用ください。

その他開発ツール等

開発ラボ」に開発したツールの一覧があります。

ご興味がございましたら、ぜひご覧ください。

コメント

  1. samalot より:

    津呂さん
    はじめまして。私は今回がはじめての確定申告になるのですが、本記事のように取引明細を取り込んで確定申告することと、証券会社からの年間収支報告書を使用するのではどんな違い(メリット・デメリット)があるのでしょうか。

    • emija より:

      私も詳しいわけではないので確定申告の仕方は税務署に行って相談されるのが一番いいと思いますが・・・
      白色申告であれば年間収支報告書で十分、青色申告するのであればトレードした全記録を記帳する必要がある・・・と思っています。

      • samalot より:

        津呂さん

        なるほど、白色か青色で必要な内容が変わってくるのですね。
        ご返信ありがとうございました。

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