本製品はMetaTrader4(以下、MT4)、MetaTrader5(以下、MT5)用のトレーディングサポートツール(EA)で、発注前にストップロス(損切り位置)と損失額を指定して発注ボタンを押下すると、ロットを自動計算して発注するツールです。
テイクプロフィット(利食い位置)はストップロスに対しての比(リスクリワード比)で指定することができます。
リスクリワードを1にするとストップロスとテイクプロフィットは同値となり、例えば2000円の損失を許容するストップロスだった場合、2000円の利益になるようにテイクプロフィットを設定します。(※正確にはスプレッドや手数料の関係で1:1ですと微損になります)
成行注文以外にも指値注文や逆指値注文にも対応しております。
発注したポジションの決済はクローズボタンによる手動決済、上述のテイクプロフィットによる決済、ブレークイーブンによる決済、トレーリングストップによる決済が可能です。
具体的な操作は以下のようになります。
1.起動前の指定
まず、1回のトレードで許容する損失額を決めます。指定方法は2種類あり、%(Percent)で指定する方法と金額(Amount)で指定する方法があります。
今回の例ではAmountの方を使います。
例えば3,000円(ドル口座であれば20ドル)など、ご自身の資金やトレード手法などで決めて入力してください。
発注時にテイクプロフィットを設定する場合にはRiskRewardRatioに0より大きい数値を指定してください。上記の例ですと約3,000円の利益が出るようにテイクプロフィットを設定します。(0にするとテイクプロフィットを設定しません)
※パーセント(%)指定について
パーセントで指定する場合はRiskModeにPercentを指定し、Riskには「有効証拠金」の「何パーセント」の損失まで許容するかを指定します。Riskには%の指定は不要です(%は入力できません) RiskModeがPercentであればRsikに入力した値は%として認識します。
2.起動
MoneyManagementTraderを起動すると現在価格の上下に赤い線と水色の線が表示されます。
(線の色はパラメーターで変更可能です)
この二本のラインがストップロスラインです。
水色の線がBUYの場合のストップロス、赤い線がSELLの場合のストップロスになります。
3.ラインを移動させて発注
BUYで発注したい場合には水色の線をストップロスにしたい位置に移動させてください。
(SELLで発注したい場合には赤い線をストップロスにしたい位置に移動させます)
今回の例ではBUYで発注します。
まずは水色のラインをストップロスに設定したい位置までマウスで動かし、左下のBUYボタンをクリックします。
これで発注し、自動的にストップロスとテイクプロフィットも設定されます。
なお、発注されるロット数はストップロスの位置と1回のトレードで許容可能な損失額から自動的に算出されています。
※最小ロットでも「許容損失額を超える」場合には「最小ロットで発注する」点にご注意ください。
トレーリングストップやブレークイーブンも使用する設定であれば自動的に適用されます。
4.決済(クローズ)
テイクプロフィットを設定していない場合や、テイクプロフィットの到達前に決済(クローズ)してしまいたい場合いはCLOSE BUYやCLOSE ALLをクリックします。(SELLの場合には CLOSE SELLまたはCLOSE ALLです)
なお、CLOSE SELLやCLOSE BUYはMoneyManagementTraderを設置した通貨ペアのポジションのみ決済しますが、CLOSE ALLは通貨ペアが異なる場合でもMagicNumberが一致していれば決済対象にします。ご注意下さい。(文字通り、ALL決済します)
指値あるいは逆指値による発注について
本製品は成行発注以外にも指値や逆指値による発注にも対応しています。
1.起動前の指定
成行による発注と同様に、RiskやRiskRewardRatioを設定する他、OrderModerの変更が必要になります。
逆指値発注はSTOP_ORDERを、指値発注はLIMIT_ORDERを選択します。
今回の例では逆指値(STOP_ORDER)を選択しました。
2.起動、逆指値発注
MoneyManagementTraderを起動すると現在価格の上下に赤い線と水色の線、そして緑の線画表示されます。(線の色はパラメーターで変更可能です)
緑の線が発注価格になります。赤い線と水色の線は成行発注と同様です。
あとは、緑の線を発注したい価格に設定、ストップロスも指定してBUYかSELLを押下するだけ逆指値発注が行われます。
その際には成行発注同様、ストップロスとテイクプロフィットが設定されます。
また、トレーリングストップやブレークイーブンが有効になっている状態で逆指値が通った場合、その(逆指値や指値の)ポジションも操作の対象となります。
リスクリワードの設定について
発注時にテイクプロフィットを設定する場合、RiskRewardRatioに0より大きな数値を設定します。(0の場合にはテイクプロフィットを設定しません)
既定値の1.0ですと50%以上の勝率がないと、利益が出ません。(スプレッドや手数料等を加味すると55%以上は必要になると思います)
2.0にすると(スプレッドや手数料を加味しなければ)3回に1回勝てればよく(勝率33.333‥%以上)、0.5にすると3回に2回勝てなくては利益が出ない計算になります。(勝率66.666‥%以上)
この設定は勝率と非常に深い関係にありますので、ご自身のトレード手法に合った数値を指定してください。
スプレッドの表示
下記に表示される数値はスプレッドです。(AskからBidを引いた値を表示しています)
既定値では背景がグレー、文字色は白です。(パラメーターで変更可能)
ボタン類の表示/非表示
Xボタンを押下するとボタンやスプレッド表示が非表示になります。
チャートがボタンの裏で隠れて見えない場合等、一時的に隠したい時に使用してください。
もう一度Xボタンを押すと再表示されます。
ボタン類の小型化設定
同梱の設定ファイルMMT_Small.setを「パラメーターの入力」の「読み込み」で読み込ませるとボタンを小型化できます。
ボタン類が大きすぎるる場合にこちらの設定をご利用ください。(好みで設定を変更することが可能です。
設定については以降の「MoneyManagementTraderの設定」を御覧ください。)
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無料デモ版配布
デモ口座であればライセンスを入力せずに利用できます。(リアル口座でご利用の場合にはご購入いただく必要がございます)
MoneyManagementTraderの設定
各パラメーター設定
License(ライセンス)
MailAddress:購入時のメールアドレスを設定します。
OrderNumber:購入時の注文番号を設定します。
GeneralSettings(全般的な設定)
RiskMode:リスクの入力方法を指定します。Percentを選択すると「有効証拠金の何%まで許容するか」という指定になり、Amountを選択すると「入力された損失金額まで許容する」という指定になります。既定値はPercentです。
Risk:1トレードで許容できる損失を指定します。損失の指定方法はRiskModeによります。既定値は0ですので必ず指定してください。RiskModeがPercentの場合、入力した数値は%として認識されます。
RiskModeがAmount(金額)の場合には口座の通貨に依存します。(円口座であれば円で、米ドル口座であれば米ドルで指定)
InitalLinePips:起動時に表示されるストップロスのラインが現在価格から何Pips離れた箇所に表示されるかを指定します。既定値は10です。M1やM5などの短期的なチャートでトレードされる方は小さめに、H4やD1などの長期的なチャートでトレードされる方は大きめに指定しておくと使いやすいと思います。
RiskRewardRatio:ストップロス(損切り)に対するテイクプロフィット(利食い)の幅です。既定値は1で、これですとストップロスと同じ幅のテイクプロフィットを設定します。2にすると倍になり、0.5にすると半分になります。
OpenMagicNumber:発注時、ポジションに付与するマジックナンバーです。発注したポジションを他のEA等で制御したい場合に使います。特にご利用でなければ既定値の0で問題ありません。
SuccessSound:発注に成功した際に再生する音です。既定値はok.wav。音を変更したい場合にはMT4またはMT5のインストールフォルダの下、Soundsフォルダにあるwavファイルを指定してください。
FailureSound:発注に失敗した際に再生する音です。既定値はtimeout.wav。音を変更したい場合にはMT4またはMT5のインストールフォルダの下、Soundsフォルダにあるwavファイルを指定してください。
OrderMode:発注方法を指定します。MARKET_ORDERが成行発注、STOP_ORDERが逆指値発注、LIMIT_ORDERが指値発注です。既定値はMARKET_ORDER(成行発注)です。
PipsMode:1pipが何ポイントかを選択します。FXは1pipが10points。CFDは1pipが1pointになります。既定値はFXはです。1pipを1pointとして計算したい場合にはCFDに変更してください。
CloseSettings(決済方法の設定)
CloseMode:決済時のモード設定です。ALLはポジションの決済、待機注文の削除(キャンセル)のどちらも実行します。CLOSE_ONLYはポジションの決済のみで待機注文の削除は行いません。DELETE_ONLYは待機注文の削除のみで、ポジションの決済は行いません。お好みで設定を変更してください。既定値はALLです。
UseMultipleClose:CLOSE SELLボタンとCLOSE BUYボタンの動作を変更します。trueにすると対象となるポジション全てを決済、falseの場合には新しいポジションから1つずつ決済していきます。既定値はtrueです。
CloseAllVisible:CLOSE ALLボタンの表示/非表示を切り替えます。CLOSE ALLボタンは非常に強力なボタンで、クリックするだけですべてのポジションを決済してしまいます。便利な半面、誤ってクリックしてしまうこともありますので、あまり使用されない方はfalseに変更、非表示にしてください。既定値はtrueで表示された状態になっています。
CloseAllMode:全決済時のモード設定です。CloseModeと同様で、ALL、CLOSE_ONLY、DELETE_ONLYから選択できます。既定値はALLです。
TrailingSettings(トレーリング設定)
UseTrailingStop:トレーリングストップの使用有無を指定します。既定値はfalseで無効になっていますので、使用される場合にはtrueに変更してください。
StartTrailingStop:トレーリングを開始する位置をpipsで指定します。既定値は20です。20の場合には利益が20pipsになった場合にトレーリングストップが開始されます。
TrailingDistance:トレーリングが開始した際にストップロスを置く位置です。既定値は10です。10場合にはトレーリングが開始した位置から10pipsの位置にストップを移動します。更に利益が増加した場合にはトレーリングは10pipsの幅を維持するようにストップロスを移動します。(利益が減少する場合にはストップロスの位置は動きません)
BreakEvenSettings(ブレークイーブン設定)
UseBreakEven:ブレークイーブンの使用有無を指定します。既定値はfalseで無効になっていますので、使用される場合にはtrueに変更してください。
StartBreakEven:ブレークイーブンの開始する位置をpipsで指定します。既定値は10です。10の場合には利益が10pipsになった場合にブレークイーブンが開始されます。
BreakEvenProfit:ブレークイーブンが開始された場合に保持する利益をpipsで指定します。既定値は1です。1の場合には1pipsになるようにストップロスを移動します。
ColorSetttings(色設定) ※ラインや矢印の色を変えたい場合の設定です。
BuyStopLineColor:BUYストップロスのライン色を指定します。既定値はAquaです。
SellStopLineCColor:SELLストップロスのライン色を指定します。既定値はCrimsonです。
OrderLineColor:指値や逆指値で使用する、発注価格のライン色を指定します。既定値はGreenです。
OpenBuyArrowColor:BUY注文を行った際に表示される矢印の色指定です。既定値はNoneで矢印を表示しません。(MT4のみ)
OpenSellArrowColor:SELL注文を行った際に表示される矢印の色指定です。既定値はNoneで矢印を表示しません。(MT4のみ)
CloseBuyArrowColor:BUYポジションをクローズした際に表示される矢印の色指定です。既定値はNoneで矢印を表示しません。(MT4のみ)
CloseSellArrowColor:SELLポジションをクローズした際に表示される矢印の色指定です。既定値はNoneで矢印を表示しません。(MT4のみ)
DeleteBuyArrowColor:BUYの指値や逆指値の注文を削除(キャンセル)した場合に表示される矢印の色です。既定値はNoneで矢印を表示しません。(MT4のみ)
DeleteSellArrowColor:SELLの指値や逆指値の注文を削除(キャンセル)した場合に表示される矢印の色です。既定値はNoneで矢印を表示しません。(MT4のみ)
※MT5では矢印の色を変更できません。ArrowColorパラメーターはMT4のみ存在します。(MT5にはありません)
OrderButtonSettings(発注ボタン設定) ※発注ボタンの位置や大きさ、色などを変えたい場合の設定です。
OpenTitleButtonX:SELLボタンやBUYボタンのX座標を指定します。既定値は10です。
OpenTitleButtonY:SELLボタンやBUYボタンのY座標を指定します。既定値は120です。
OpenTitleButtonFontSize:SELLボタンやBUYボタンのフォントサイズを指定します。既定値は11です。
OpenTitleButtonHight:SELLボタンやBUYボタンの高さを指定します。既定値は40です。
OpenTitleButtonWidth:SELLボタンやBUYボタンの幅を指定します。既定値は120です。
OpenSellFontColor:SELLボタンの文字フォント色を指定します。既定値はWhiteです。
OpenSellColor:SELLボタンの色を指定します。既定値はBlueです。
OpenBuyFontColor:BUYボタンの文字フォント色を指定します。既定値はWhiteです。
OpenBuyColor:BUYボタンの色を指定します。既定値はRedです。
SpredTextSettings(スプレッドテキスト設定) ※スプレッド表示の位置や大きさ、色などを変えたい場合の設定です。
SpredTextX:スプレッドテキストのX座標を指定します。既定値は250です。
SpredTextY:スプレッドテキストのY座標を指定します。既定値は80です。
SpredTextFontSize:スプレッドテキストの文字フォントサイズを指定します。既定値は11です。
SpreadTextHight:スプレッドテキストの高さを指定します。既定値は40です。
SpreadTextWidth:スプレッドテキストの幅を指定します。既定値は80です。
SpreadTextFontColor:スプレッドテキストの文字フォント色を指定します。既定値はWhiteです。
SpreadTextBackColor:スプレッドテキストの背景色を指定します。既定値はGrayです。
SpreadTextBorderColor:スプレッドテキストの枠線色を指定します。既定値はBlackです。
VisibleButtonSettings(表示/非表示切り替えボタン設定)※Xボタンの位置や大きさ、色などを変えたい場合の設定です。
VisibleButtonX:XボタンのX座標を指定します。既定値は250です。
VisibleButtonY:XボタンのY座標を指定します。既定値は120です。
VisibleButtonFontSize:Xボタンの文字フォントサイズを指定します。既定値は11です。
VisibleButtonHight:Xボタンの高さを指定します。既定値は40です。
VisibleButtonWidth:Xボタンの幅を指定します。既定値は40です。
VisibleButtonFontColor:Xボタンの文字フォント色を指定します。既定値はBlackです。
VisibleButtonBackColor:Xボタンの色を指定します。既定値はLightGrayです。
CloseButtonSettings(決済ボタン設定) ※決済ボタンの位置や大きさ、色などを変えたい場合の設定です。
CloseButtonX:クローズボタンのX座標を指定します。既定値は10です。
CloseButtonY:クローズボタンのY座標を指定します。既定値は40です。
CloseButtonFontSize:クローズボタンの文字フォントサイズを指定します。既定値は11です。
CloseButtonHight:クローズボタンの高さを指定します。既定値は40です。
CloseButtonWidth:クローズボタンの幅を指定します。既定値は120です。
CloseSellColor:CLOSE SELLボタンの色を指定します。既定値はMidnightBlueです。
CloseSellFontColor:CLOSE SELLボタンの文字フォント色を指定します。既定値はWhiteです。
CloseBuyColor:CLOSE BUYボタンの色を指定します。既定値はMaroonです。
CloseBuyFontColor:CLOSEの BUYボタンの文字フォント色を指定します。既定値はWhiteです。
CloseAllButtonSettings(全決済ボタン設定) ※全決済ボタンの位置や大きさ、色などを変えたい場合の設定です。
CloseAllButtonX:CLOSE ALLボタンのX座標を指定します。既定値は250です。
CloseAllButtonY:CLOSE ALLボタンのY座標を指定します。既定値は40です。
CloseAllButtonFontSize:CLOSE ALLボタンの文字フォントサイズを指定します。既定値は11です。
CloseAllButtonHight:CLOSE ALLボタンの高さを指定します。既定値は40です。
CloseAllButtonWidth:CLOSE ALLボタンの幅を指定します。既定値は120です。
CloseAllButtonColor:CLOSE ALLボタンの色を指定します。既定値はYellowです。
CloseAllButtonFontColor:CLOSE ALLボタンの文字色を指定します。既定値はBlackです。
注意事項
リアル口座でご利用になる前に、まずはデモ環境等で動作をご確認ください。
当ツールを利用したことに関連して生ずる損害について、一切責任を負いません。(自己責任でお使いください)
ご購入者は個人使用・業務使用に関わらず自由にご使用いただいてかまいません。
当ツールの加工・販売等は禁止といたします。
動作確認はWindows10で動作するMT4・MT5上でのみ行っております。それ以外の環境では動作しない可能性があります。
なお、ライセンスは1つのご注文につき5ライセンス(5口座まで)となっております。5口座までは同時に使用できます。それ以上必要な場合には申し訳ございませんが、もう1つご購入ください。
コメント
他EAのロットをコントロールする上記同様EAを作ってほしい。できるかどか不明だが。。。
残念ながらMT4およびMT5の仕様上、不可能です‥。
ScalTradeAssistProを使用しております.TP、SLは手動で動かせますか?SLラインをを動かせば比率に応じてTPラインも動きますか?TP、SLはScalTradeAssistPro同様ステルス発注ですか?
>TP、SLは手動で動かせますか?
発注後も動かすことはできます。が、そもそもSLに応じてロットを設定するツールですので、おすすめはできません。(ツールのコンセプトが破綻します‥)
>SLラインをを動かせば比率に応じてTPラインも動きますか?
動きません。
>TP、SLはScalTradeAssistPro同様ステルス発注ですか?
いえ、SLとTPを設定して発注します。