コピートレードツールの開発について

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そろそろ新しい、なにか別のツールを作ろうと考えています。

当初は「GridOrderCSV」をWPFのマテリアルデザインで作り直すことを考えていましたが、WPFのGridが使いづらく、作り直すと逆に使いづらくなる懸念があったので一旦保留にしました。

そこで、ToDoリストを見返して出てきたのが表題の「コピートレードツール」です。

コピートレードツールとは

ご存知ない方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明しますとMetaTraderで発注したポジションを、そのまま別のMetaTraderでも発注するツールです。

ポジションを「コピー」します。

これによりデモ口座で発注したポジションをリアル口座に反映させることができるため、今はデモ口座でのみ使用可能な無料EA(試用版)はおそらくありません。(昔はありましたが、コピーツールの存在が認知されて死滅したと思います。)

デモ口座縛りは死滅しましたが、「口座縛りのあるEA」の注文を別の口座にコピー注文したり、本来は1つの口座でしか使用できないGogoJungleのEA(Web認証)を複数の口座で使用したりなど、悪用しようと思えば今もできます。

口座縛りされているEAは0.01Lotsで発注し、コピー先では1.00Lotで発注するといったことも可能です。

コピートレード無効化

私のような自動売買システムを販売していない人間にはあまり影響ないのですが、自動売買システムの販売を主業務としている方にはコピートレードツールは困った存在です。

こんな記事もありました。

MT4・MT5のコピートレードツールを無効化・妨害・防止・阻止・ブロック・使用不能にする

これは開発者目線での記事ですが、コピートレード利用者からすると「有料で買ったコピートレードツールも、対策されていたらコピーできない可能性」が出てくるということです。

しかし、ちょっと詳しい人が上記の記事を読むとすぐにわかるのですが、対策する側がコピートレードの仕様をある程度知っていないと、記事の対策は使用できません。また、ファイルを使用せず、通信プログラムで実装されていたら無力です。(別PCでも使用できるものはまず間違いなく、上記の記事での対策ではブロックできません。)

通信されている場合には、当然、通信を暗号化しているでしょうから「EA側でブロック、コピーできないようにする」というのはまず不可能でしょう。

有料コピーツール‥高すぎ!?

単純にコピーするだけのツールであれば無料であります。

コピートレード MT4ツール

大抵はこのツールで十分だと思いますが、たとえば「別のブローカーに反対売買したい(NGにしているブローカーも多いです)」「ナンピン系EAのナンピンの回数を制限する(一定以上はコピーしない)」「コピー時にコピー元と異なるSL/TPを設定する」「コピー元とは別のPCのMetaTrader4にコピーする」といった、ツールとなると2~3万円のような高額なものが多いようです。

ちなみにtaritariを使ったキャッシュバックが目的であれば、本家が配布していますのでそちらを使うと良いでしょう。

コピートレードEA

悪用するのはどうかと思いますが、ただリスクを分散したい場合もあると思うので、一応、紹介しておきました。

負けEAの反対売買は「勝ち」なのか

コピートレードに関するWebページを見ていると見かけるのが「負けているEAの反対売買をすれば勝てる」というもの。

ずっと勝ち続けられるEAというのは稀で、勝てなくなってくるものが多いです。そこで、勝てなくなったら反対売買すればいい、という理論です。

「なるほど!」

と思うかも知れませんが、EAを開発してきた私は知っています。勝てないEAを反対売買にしても勝てないんです。

過去に200個くらいはEAを作成していますが、負けEAを反対売買してみたことで、勝ちEAに転じたケースは1つもありません。

手数料やスプレッド分の利益が出せないから負けるのであり、逆にしたところでやはり負けます。

手数料もスプレッドも0であるという、あり得ない前提でなければ「負けの反対は勝ち」とは残念ながらなりません。

コピートレードツールの開発

私のToDoリストには「コピートレードツールの開発を検討」と書かれていたのですが、調査・検討した結果、「無し」という気持ちに傾いています。

「高すぎる」からもっと安価なものが欲しいというお客様がいらっしゃるかと思ったのですが‥。

大抵は無料ツールで対応できそうですし、悪用できてしまうという点もネックです。(私も開発者なので、コピーされると嫌な開発者の気持ちもわかります)

そのようなわけで、コピートレードツールも保留にしようと思っていますが、もし「無料のツールでは”これができない”から困っている」といったご要望がありましたら、コメント欄に記載いただくか、メールなどでご連絡いただければ、開発してみようと思うかも知れません。

コメントお待ちしております!

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