ピボット(PIVOT)は、前日の価格を基に当日のレジスタンス(抵抗)とサポート(支持)を予測する指標。
J. ウェルズ・ワイルダー・ジュニア氏が考案した。
【計算式】
High=前日高値、Low=前日安値、Close=前日終値、PIVOT=ピボット
PIVOT=(High+Low+Close)÷3
レジスタンス3=PIVOT×2-LOW×2+High
レジスタンス2=PIVOT+High-Low
レジスタンス1=PIVOT×2-Low
サポート1=PIVOT×2-High
サポート2=PIVOT-High+Low
サポート3=PIVOT×2-High×2+Low
<PIVOTを使用したテクニカル分析>
使用方法は複数ある。トレーダーや市場、状況によって色々な使い方ができるが、ここでは考案者 J・W・ワイルダー氏のリアクション・トレンド・システムを参考にしつつ、簡易化(*1)した内容で説明する。
[リアクションモード(逆張りトレード)]
1. サポート1で買い、レジスタンス1で売る。
2.買いトレードの場合、次の日のレジスタンス1で手仕舞いする。レジスタンス1に達しなかった場合、その次の日のレジスタンス1で手仕舞いする。2日目もレジスタンス1に達しなかった場合にはその日の終値で手仕舞いする。
3.売りトレードの場合、次の日のサポート1で手仕舞いする。サポート1に達しなかった場合、その次の日のサポート1で手仕舞いする。2日目もサポート1に達しなかった場合にはその日の終値で手仕舞いする。
4.サポート3或いはレジスタンス3に達した場合にはドテンし、トレンドモードへ移行する。
[トレンドモード(順張りトレード)]
1.サポート3で買い、レジスタンス3で売る。
2.買いトレードの場合、過去2日間の最安値で手仕舞いする。
3.売りトレードの場合、過去2日間の最高値で手仕舞いする。
これ以外にもサポート2やレジスタンス2で逆張りトレードする方法、サポート1やレジスタンス1で逆張りトレードし、サポート2やレジスタンス2でストップロスとする方法などがある。
(*1) BOSパターンを省いた
<参考書籍>
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