ボリンジャーバンド

   2016/11/25

ボリンジャーバンド(Bollinger bands)は、単純移動平均に「正規分布」という統計学を加えた手法でジョン・ボリンジャー氏が考案した。
通常、単純移動平均線を中心線として、外側に+1σ および -1σ (第一標準偏差)の線を2本、その外側に+2σ と -2σ (第二標準偏差)の線を2本の合計5本の線を使用する。


【計算式】

+2σライン = n日移動平均 + σ × 2
+1σライン = n日移動平均 + σ
-1σライン = n日移動平均 – σ
-2σライン = n日移動平均 – σ × 2

n = 期間 (ボリンジャー氏は21を使用。一般的には単純移動平均と同様、20~25が使用される)
σ = √(n×nの終値の2乗の合計 – nの終値の合計の2乗)÷(n×(n-1))


<ボリンジャーバンドを使用したテクニカル分析>
★基本的な使い方
統計的には±1σの範囲に68.3%の確立で収まり、±2σの範囲に95.5%の確立で収まる。(±3σでは99.7%)
±2σを越える確立は4.5%しかない為、この値を超えた場合にはバンド内に収まるように中心の方へ動くと考えられる。

中央の青い線が20日移動平均線、緑が±1σ、赤が±2σの線である。
(1)で-2σを終値で越えて買いシグナル発生
(2)で+2σを終値で越えて売りシグナル発生

しかし、強いトレンドが発生するとバンド自体も広がりながら価格と同方向に動いてしまう。

(1)の買いシグナル発生後、売りシグナルは発生せずに大幅に下落。
もしも、(1)で買った後、損切りせずに持ち続けていたとしたら大きな損失を蒙る。

このように、単純にシグナルに従うだけではうまくいかない事も少なくない。

強いトレンドが発生した場合には、バンドの幅を広げながら下げ続ける(または上げ続ける)為、シグナルとは逆のトレードを行う必要がある。

★ボラリティブレイクアウト
強いトレンドを見つけて乗っていく方法。
狭いバンドが広がり始めて2σのラインを超えた時、その方向にトレードする。

(1)のように幅が広くなり始めた時のシグナルは順張り(売り)
(2)のように幅が狭い場合には通常のシグナルと考えて逆張り(買い)

★バンドウォーク
強いトレンドが発生している場合、2σと中心線あるいは、2σと1σの間を行き来きすることが多い。
これを利用して押し目買い・利益確定のポイントに利用する。

<バンドウォークの例>

(1) +2σで売り
(2) 中心線付近で買い (中心線は単純移動平均であるため、上昇相場ではサポートラインとなる)
(3) +2σで売り
(4) 中心線付近で買い

また、強いトレンドが無い場合(傾きが小さく、バンドが狭い場合)には+1σ~-1σの間、または+2σ~-2σを行き来する事が多い。
(1σが第一のサポートライン/レジスタンスライン、2σが第二のサポートライン/レジスタンスラインとなる)

単純な仕掛け(±2σの売買シグナル)だけでは、強いトレンドが発生するとダマシが多くなってしまうが、バンドの幅と傾きを見ながら順張りと逆張りを使い分けてトレードすることで強力な指標として使う事ができるだろう。

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