評価 | ★★★★☆ (おすすめ!) | |||
---|---|---|---|---|
対象読者 | 超初心者 | 初心者 | 中級者以上 | |
市場 | 全般 | 為替 | 株式 | 商品 |
期間 | 短期 (デイトレード) |
中期 (スイング~) |
長期 |
著者はADXやRSIを考案したテクニカル分析の第一人者ワイルダー氏。
6つの独創的・画期的なシステム(パラボリック・タイム/プライス・システム、ボラティリティ・システム、ディレクショナル・ムーブメント・システム、トレンド・バランス・ポイント・システム、リアクション・トレンド・システム、スイング・インデックス・システム」)及び、RSIやCSIといったテクニカル分析について解説されています。
本書は「テクニカル分析の古典」と言われる古い本ですが今でも十分通用すると思います。
テクニカル分析でトレードしようというのであればこの書籍を買って損は無いでしょう。
難点があるとすれば、初心者には理解しづらい所でしょうか。
何度も読み返したり、他の書籍やWebサイトなどで知識を深めていく必要があります。
※ タイトルには「入門」とありますが内容は入門編では無いと思います…
ご参考までに、書籍の内容について章毎にコメントを入れてみます。
第1章 チャートの基本
バーチャートの表示や基本用語などを簡単に解説 (3ページで終わります)
基本を知りたい方は別の書籍で…
第2章 パラボリック・タイム/プライス・システム
テクニカル分析派には有名な「パラボリックSAR」です。 大抵のFXツールで表示可能となっていて使用方法も非常に簡単。
今後、詳しく検証してみたいと思っています。
第3章 ボラティリティ
この指標、私は本書で始めて知りました。ATRというTR(真のレンジ)の移動平均をとってATRのブレイクアウトでトレードを行うトレンドフォロー型システムです。
これも今後の検証対象と考えています。
第4章 ディレクショナル・ムーブメント
言わずとしれた指標「ADX」を使用したシステムトレードの解説です。DIによる仕掛けが解説されていますが、ADXは「トレンドの有無」を確認する非常に珍しい指標なので、他の指標と組み合わせやすいと思います。(トレンドの無いときにはトレンドフォロー型システムは使用しない、等)
ADXはテクニカル分析トレーダーの必須知識といっても過言ではありません。しっかり身につけておきたいです。 (再読したきっかけもこの指標にあります)
第5章 モメンタムの概念
MetaTrader4などで表示可能なMomentumとは別物です。FXでの有効性は低いかもしれません。(他のサイトで「プログラミングしてバックテストしたものの良い結果はでなかった」という記載がありました)
第6章 RSI(相対力指数)
テクニカル分析を知るものでRSIを知らないものはいないでしょう。
第7章 リアクション・トレンド・システム
プロやデイトレーダーに人気の「ピボット」を使ったシステムです。
「トレンドのない状態でも利益が出せる 」のがこのシステムの強みになります。 (トレンドが発生するとそのトレンドフォローに切り替わります)
これも今後の検証対象です。
第8章 スイング・インデックス
「始値・高値・安値・終値」と「今日と前日の2日」を使って算出するSI(スイング・インデックス)を使ったシステム。なんですが、24時間マーケットが動いているFXでは「始値・終値」はあまり意味がないかも・・・と思っています。
第9章 CSI(銘柄選択指数)
「どの銘柄を選択するべきか」を計算できる非常に珍しい指標。ADXRやATRから計算するのですが、それ以外にも「証拠金」「手数料」「1セント分の損益変化」なども計算に含めるため自動算出してくれるツールが少ない・・・のが弱点でしょうか。
CSIを計算してくれるツールがあるか?という点で調査予定です。
コメント