評価 | ★★★★★ | |||
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対象読者 | 超初心者 | 初心者 | 中級者以上 | |
市場 | 全般 | 為替 | 株式 | 商品 |
期間 | 短期 (デイトレード) |
中期 (スイング~) |
長期 |
トレーディングで成功するために必要なことは何か?
・売買ルール
・資金管理
・心理
多くの書籍では、この中で「心理が一番大事」と書いていますが、著者は「資金管理が第一」「売買ルールが第二」「最後が心理」の順に大事だと書いています。(適切な資金管理が無ければ早期に破産してしまう。売買ルールがしっかりしていなければトレードで優位性を確保できない。この2つがあってこその心理である)
賛否両論あるかと思いますが、僕はこの意見に賛成です。(僕はメカニカルトレーダーとして利益を出すことを目標としているためかも知れません)
「資金管理が最重要」と書いてあるだけあって、資金管理にページを大きく割いています。この部分だけでも、この本を読む価値があると言っても差し支えないでしょう。
また、「テクニカル分析の指標はほとんど使えない」と書いている事にちょっと驚きました。
パラメータが多すぎて、容易にカーブフィッティング(過剰最適化)されてしまい「過去データではうまくいくトレードシステム」を比較的簡単に作れてしまう。(そのシステムは過去データでうまくいくだけで、実際のトレードではほとんど役に立たない)
そういえば、著者が褒め称えている「ラリー・ウィリアムズ」も彼の著書を見る限りでは、テクニカル指標は使っていませんでした。(もちろん、パラメータもありません)
価格パターンの方が、指標を使うよりも長く使えるシステム構築に役に立つ。ということのようです。(実際にどうなのかはわかりませんが、移動平均やストキャスティクスなどを使った僕が作ったトレーディングシステムは、最適化したシステムだったので、いまいち信用できないと思っていたのも確かなんですよね・・・)
他の書籍とはかなり毛色の違う書籍でしたが、新しい視点をくれた優れた書籍だと思います。
※この書籍は内容は簡単ではないですし、売買ルールも殆ど書かれていませんので初心者向きではないと思いますが、初学者も早めに目を通してみることをオススメします。(良くわからなければ、ざっと目を通して他の書籍で勉強してから再度、チャレンジしてみてください!)
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