評価 | ★★★☆☆ | |||
---|---|---|---|---|
対象読者 | 超初心者 | 初心者 | 中級者以上 | |
市場 | 全般 | 為替 | 株式 | 商品 |
期間 | 短期 (デイトレード) |
中期 (スイング~) |
長期 |
具体的なトレード方法は一切書いていないので中級者以上
例で上げられているチャートは株式中心ですが、株式市場に特化している内容ではない思います。
~~~~
トレーディングエッジ入門、というタイトルですが、エッジ(優位性)の見つけ方は特に書いていません・・・
エッジとは「統計的優位性」であり、エッジを見つけたらその方向に賭けましょう。というのが第1章に記述されていて、第2章では「ペイアウトサイクル」と「ペイバックサイクル」という2つのサイクル(PPサイクル)が交互に繰り返されることが書かれています。
PPサイクルとは「エッジが機能して利益が出る時期」と「出ない時期」があり、利益が出なくなってきたら時間を置いてから再挑戦した方がよいという事で。
これは、たとえば「トレンド」に強い方式であれば「レンジ相場」に弱い・・・という事とも関連しているのかな、と思いました。
「連敗している時はそろそろペイバックサイクルが終わり、ペイアウトサイクルが来るはずだから頑張れ。」
といわれても、もしかすると、使用していたエッジが市場の変化によってエッジではなくなっている可能性もあります。
(ずっと機能するとは限らない・・・というか、ほとんどの場合、機能しなくなるのではないか・・・?)
これは「10連勝したからそろそろ負ける」とか「10連敗したからそろそろ勝てるはず」っというのと同じじゃないですか?
(今のトレードと過去の勝ち負けのトレードに関連性は無いはず。)
どうも、あいまいな説明が多いような印象が残る本でした・・・。
しかし、PPサイクルの概念自体は面白いと思います。
が、もう少し具体性や裏付けるデータが欲しいところです。
(PPサイクル以外も、裏づけるデータが少ないんですよね・・・著者の経験によっているだけで)
なんとなくボンヤリしていて具体的ではないのですが、全体的に読みやすくてそこそこ面白いので★3つとしましたっ。
コメント