評価 | ★★☆☆☆ | |||
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対象読者 | 超初心者 | 初心者 | 中級者以上 | |
市場 | 全般 | 為替 | 株式 | 商品 |
期間 | 短期 (デイトレード) |
中期 (スイング~) |
長期 |
リンダ・ラリーの短期売買入門を書いた「ローレンス(ラリー)・A・コナーズ」の著作です。
表紙には「ストップは置くな!オーバーナイトで儲けろ!」と書かれているのですが・・・ここに書かれている事を鵜呑みにするだけでは恐らく勝てないと思います。
また、対象は株式市場。特にダウやS&P500、ナスダックなどの米国株式インデックスが中心となっていますので、これらをトレード対象にしていない方は買う価値は無いでしょう。
・・・あと、本が薄く、文字が大きめのため、書かれている内容が少ない・・・割には価格が高い・・・
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<人とは違う発想を>
・ルールその1 「押しで買い、ブレイクアウトで買ってはならない。」
株式市場で闇雲にブレイクアウトで買っても勝てない。
・ルールその2 「急落後に買い、急上昇後に買ってはならない。」
・ルールその3 「株は200日移動平均線の上側で買い、下側で買ってはならない」
その2とその3は合わせて考えた方が良さそうです。
・ルールその4 「VIX指数を味方につけろ 不安に思ったときにこそ買い、欲が出たときこそ売れ」
これもその3と合わせるべきでしょう。ちなみにVIX指数はVIX移動平均からの乖離率で逆張りします。
・ルールその5 「ストップは痛い」
これは株式市場に限るのではないか、と思いますが。長期的に考えると資金を減らす可能性があると著者は書いています。
(あれ?この本、短期売買入門じゃなかった・・・?)
・ルールその6 「儲けるコツはオーバーナイト」
検証で使用している仕掛けが雑なので、これだけでオーバーナイトが良いとは思いませんしオーバーナイトにはリスクが発生するのは当然です。
しかし、価格変動のリスクというのは「良い方向に動くリスク」と「悪い方向に動くリスク」の両方があり、(自分にとって)良い方向に動く確立の方が高いと実証できればオーバーナイトで利益を上げる事も可能でしょう。
・ルールその7 「日中での下落を買う」
リバ厨。 検証では下落幅が大きければ大きいほどリバウンドによる利益が大きかった。となっています。
上記ルールの詳細な説明のほか、2期間RSIとダブル7(株式インデックスでは有効な戦略になるらしい)、月末戦略(月末は買われやすい)、出口戦略(移動平均線やRSIを使った動的な出口戦略が良い。トレーリングストップはNG)、そして最後に心理について記述されています。
米国株式インデックスを使っている方であれば、なんらかのヒントが得られるのではないかと思います。(それ以外の市場については未検証となっていますが、恐らくほとんど使えないでしょう(笑))
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