巷で販売されているAI自動売買システムなんて疑ってかかったほうがいい

AI
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お久しぶりです。単純に自分の思っていること、考えていることを記事にするのはいったい何年ぶりでしょうか‥(遠い目)

この数年間、FX用の製品開発とその製品のメンテナンス以外ではゲーム実況動画をYoutubeに投稿していたり、ゲームをしまくっていたりで費やしていました(笑)

さて表題の件ですが‥AIをよく知らない人は「AIは凄いものである」という印象があったりすると思うのですが、実際にはそれほど凄くはありません。日進月歩で進化してはいますが、少なくとも我々、一般人が使えるようなものにそれほど凄いものはないでしょう。(細かい話は後述します)

販売されている自動売買システムで「AIがトレードしています」という広告を入れるのは、単に、この「AIは凄いものである」という印象に乗っかっただけで、実際には「まったくAIを使用していないもの」がいくつもあるようです。使っていたとしてもトレード判断の一つの基準として使っている程度だったりします。

AIを使用している自動売買システムは勝てないのか

AIを使用しているかどうか、それはまったく問題ではなくそのシステムが「勝てるかどうか」でしかありませんから、気にする必要は無いでしょう。ただ、AIを謳っていたら「怪しい」と疑ったほうが無難です。(自動売買システムなんて全部「怪しい」とまず疑った方がいいですけど(笑))

AIの優れている点

AIが人間より優れる点は「速さ」だと思っています。デイトレードやスキャルピングのようなものに強いです。

ただし、これらが強いのは特に「専用の業者」が使っている場合であり、我々個人がつかえるものではありません。

AIの「速さ」に「専用の業者が持っているインフラ」が合わさって最強になります。つまり。「高い約定力」「狭いスプレッド」「少ないスリッページ」といった、高速取引に必要不可欠な環境があってこそです。

たとえば指標発表やTwitterなどでの要人の発言まで24時間監視して、内容を解析、買うべきか、売るべきかを判断して発注する、1秒どころか1ミリ秒をも争うような世界に我々のような一般人が入り込んで勝てる要素など皆無です‥。

AIによる相場予測

「AIで相場を予測する」といったものも見かけますが、そもそも相場は予測できないと私は考えています。

AIによる相場予測ツールなどもありますが、おそらくあまり役には立たないでしょう。(指標の一つとして使って、「合う人には合う」ということはあるかも知れません。インジケーターと同じようなもので。)

近年、時系列データが使用できるようになり「相場の予測に役に立つのでは」と期待しましたが‥それほど便利なものではありませんでした。

例えばサインカーブ。これの続きを予測するのであればほぼ100%予測可能です。

一方的な上昇、あるいは下降相場で「上がり続けるだろう」「下がり続けるだろう」という予測を立てることは可能ですが、できるのはそこまででです。そんな予測は誰でもできますし、そんな予測を裏切ってくるのが相場です。(綺麗に典型的な動きをすることもありますし、そうでないことも多々あります。)

ディープラーニング

私がAIによるトレードに興味を持った際、最初に調査したのがこれ、ディープラーニングでした。

毎日のドル円相場の終値とパラメーター‥例えば終値の騰落率、移動平均の騰落率、あるいはRSIやMACDなどのオシレータの値などを与えて学習させることができます。

これらのパラメーターを基に「次の日のドル円は上がるか下がるか」を予測するわけです。

いろいろなパラメーターを試しましたが良いものでも正答率は50%を少し超えてくる程度、僅かながらに優位性はあるかもしれませんが、システムで使えるような代物ではありません。(ブログの記事とかだと「高い精度が出た」というものがいくつかあったのですが、自分が試してみると全然でした。)

画像認識

ディープラーニングの一種ですが、パラメーターを渡すのではなくチャートの画像から「上昇のパターン」か「下降のパターン」かを認識させるという方法を考えました。

ですがこれには問題があって、学習用のチャートを用意する労力の必要性、さらに大量のチャート画像を読み込ませたとしも通常のパソコンでは処理できないという問題があり挫折しました。(小さな画像にする必要があり、小さいチャート画像を読み込ませてもAIは正しく判断してくれないでしょう‥)

ローソク足を抽象化することで学習させたケースはあるようですが、それで勝てたのかどうかは知りません‥。(無理じゃないかな?と私は思っています)

AIプログラミング

私が始めた頃と比べるとAIプログラミングの難度は非常に下がっており、とても簡単に実装できるようになっているので試してみても良いと思います。

それがトレードの役に立つかどうか‥と聞かれたら「たぶんあまり役に立たない」と私は答えますが(笑)

本は買わなくて良いです。インターネットで検索していけば足ります。本を買ってもインターネットで調べたこと以上のものが書かれていることはほぼありません。

ネットで調べるのは苦手、という人であれば本が役に立つかも知れませんが、そもそも調べるのが苦手な人にはプログラミングが合いません。

調査力、自己解決能力が重要だからです。

まとめ

巷にAI使用の自動売買システムが溢れていますが、AIを使っていると書かれていても実際に使っているかどうかはわかりませんし、使っていたとしてもAIというものは一部の用途を除けばそれほど優れたものでは無いので、謳い文句は無視してどういったものなのかよく調べてみるべきでしょう。

知人が最近、自動売買システムに興味を持っていて、とくにAIに惹かれているようだったので「AIってそこまで優れたものじゃないですよ?」という話をしまして、そのときには伝えきれなかった細かいことをここで書いておこうと思い、記事にしました。

今更ですが、調査当時、AIの調査内容や結果をブログ化しておけば良かったと思っています‥。

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