グリッドトレードとは?
裁量トレードが苦手だったり、相場の予想が当たらなかったり。
「自動でコツコツ増やせる方法があればいいのに…」って思う人は多いと思います。
でも、完全自動を期待してグリッドトレードを使うと、だいたい “コツコツドカン” で負けます。
これは仕組み的にどうしても避けられません。
一方で、「チャンスをじっと待つのが苦手」というタイプの人には相性が良い手法でもあります。
(正直、僕自身がそうで、待つのが苦手だから裁量トレードが嫌いでした。)
グリッドは「ある程度は放置できる」けど「完全放置で勝てる」わけではありません。
この「自動と裁量のちょうど中間」にあるのが、グリッドトレードという仕組みです。
グリッドトレードの仕組み
グリッドトレードは、価格を“階段状”に区切っておいて、その階段に触れるたびに売買を淡々と繰り返していく仕組みです。
イメージとしては、チャートに等間隔のラインを何本も引いておいて、価格がそのラインに当たるたびに自動で売買していく感じ。

相場が大きく動かなくても、レンジの中で上下しているだけでコツコツ利益が積み上がっていくのが特徴です。
裁量みたいに「今が買い時か?」と悩む必要がなくて、あらかじめ決めたルールに沿って淡々と売買が進むので、”仕組みで取る”トレードに近いイメージになります。
実際の動きは、動画を見てもらったほうがイメージしやすいと思います。
グリッドトレードやグルグルトレイン風のトレードを半自動化するMT4/MT5用ツール「GridRepeaTrain」 | ソフトウェアエンジニアのまったりFX研究日記
僕がおすすめしている運用方法
僕がおすすめしているのは、「買いか売りのどちらか一方向だけにグリッドを入れる」やり方です。実例動画でもこの方法を使っています。
一見すると、買いと売りの両方にグリッドを置いたほうが効率が良さそうに見えるのですが、
今の相場は昔のように綺麗なレンジが続きにくく、上昇しても下落してもどちらかのポジションが捕まりやすく、含み損が膨らむ構造になりがちです。
そのため、現状では一方向に絞ったほうがリスク管理としても安定します。
どうしても買い・売りの両方を入れたい場合は、「グルグルトレイン」で運用するほうがいいと思います。(グルグルトレインの詳しい仕組みについては、GridRepeaTrain のページで解説しています)
ただし、グルグルトレインも個人的には積極的におすすめできる手法ではありません。想定した方向と逆にいった場合、損失が倍加するんで諸刃の剣…。
グリッドトレードのデメリット
グリッドトレードは便利な仕組みですが、当然ながら弱点もあります。
トレンド相場に弱い
グリッドは「上下に動く相場」で利益が積み上がる仕組みなので、一方向に強く動くトレンド相場では含み損が増えやすくなります。
片側だけにグリッドを入れることである程度は対策できますが、それでも想定した方向と逆に動いた場合は、含み損が膨らむ点は避けられません。
急落・急騰に弱い
指標発表や地政学リスクなど、想定外の大きな値動きが出たときは一気にポジションが積み上がり、含み損が急拡大することがあります。
資金管理を間違えると破綻しやすい
グリッドは「含み損を抱えながら利益を積む」構造なので、ロットやグリッド幅を間違えると、証拠金が耐えられず破綻しやすくなります。
特に初心者ほど“安全そうに見えて危険”な部分です。
両方向グリッドは特にリスクが高い
買いと売りの両方にグリッドを置くと、上がっても下がってもどちらかが捕まりやすく、損失が倍化しやすい構造になります。
実例:GridRepeaTrain で実際にグリッドを敷いたケース
ここからは、実際に GridRepeaTrain を使ってグリッドを敷いたときの動きをスクショで解説していきます。
動画では全体の流れを見てもらいましたが、ここではもう少し細かい部分を“止めた状態”で説明していきます。
設定
使用したチャート:GOLD(1時間足)
範囲設定:
- 上限値:5209.30
- 下限値:4989.27
下限は、当日窓が空いていたため「窓埋め」までは想定して設定。
上限は、200ドル程度の幅が欲しかったので、ざっくりそのくらいになるように調整しています。
本数:20本
方向:買い(LONG)のみ
- 現在価格より下に Buy Limit(指値)
- 現在価格より上に Buy Stop(逆指値)
決済:TPのみ設定、1000point
実際に敷いたグリッド

どう動いたか
開始時の価格は 5084.73 でしたが、一度 5058ドル台まで下落し、
その過程で買いポジションが増えて含み損が発生しました。
その後、約5時間ほどかけて 5093.90 まで上昇し、
ほぼすべてのポジションが利確されました。残った分は手動で決済しています。

結果
最終的な利益は 91,351円 でした。
GridRepeaTrainに興味のある方は下記のリンク先を御覧ください。
グリッドトレードやグルグルトレイン風のトレードを半自動化するMT4/MT5用ツール「GridRepeaTrain」 | ソフトウェアエンジニアのまったりFX研究日記
まとめ
グリッドトレードは、相場が大きく動かなくてもレンジの中でコツコツ利益を積み上げられる仕組みです。
裁量のように「今が買い時か?」と悩む必要がなく、あらかじめ決めたルールに沿って淡々と売買が進むので、“仕組みで取る” トレードに近い感覚で運用できます。
一方で、トレンド相場や急落・急騰といった想定外の動きには弱く、設定を誤ると含み損が膨らみやすい点には注意が必要です。
特に資金管理は最重要ポイントになります。
実例で紹介したように、相場が素直に戻ってくるケースでは短時間でもしっかり利益が積み上がりますが、あくまで「上下に動く相場」でこそ力を発揮する手法です。
自分の資金量や許容リスクに合わせて、無理のない範囲で設定することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
グリッドに関する質問と一般的な回答です。
Q1. 片側グリッドはどの方向に入れればいいですか?
A. 基本は「今の相場の流れに合わせる」ですが、無理に方向を当てにいく必要はありません。
想定と逆に動いた場合は含み損が膨らむため、資金管理を優先して設定するのが大事です。※ 個人的には、トレンドが読めないチャートに片側グリッドを入れるのはおすすめしません。今なら GOLD やドル円、クロス円のロングあたりが無難ですが、もちろん相場状況によって変わります。
Q2. どれくらいの資金が必要ですか?
A. 通貨ペアやグリッド幅、ロットによって大きく変わります。特に GOLD は値動きが激しいため、余裕を持った証拠金 を確保するのが前提になります。
Q3. 損切り(SL)は入れたほうがいいですか?
A. グリッドは「含み損を抱えながら利益を積む」構造なので、SL を入れると仕組みが崩れやすく、途中で刈られてしまうことが多いです。そのため、ロットと範囲設定でリスクを管理するのが一般的です。
※ 僕は固定のSLは入れません。※ ただし、設定した下限を割ったら基本は損切りというルールで運用しています。
Q4. トレンドが出たらどうすればいいですか?
A. 片側グリッドでも逆方向に強いトレンドが出ると含み損が増えます。
その場合は、
- 範囲を広げる
- ロットを下げる
- 一部を手動で整理する
など、状況に応じた対応が必要です。
※ 僕の場合は「逆方向にトレンドが発生した」と判断したら損切りして撤退します。
Q5. グルグルトレインと普通のグリッドは何が違いますか?
A. 両方向に入れたい人向けの仕組みですが、リスクは高め なので、基本は片側グリッドを推奨しています。詳しくは GridRepeaTrain のページで解説しています。
Q6. どの時間足で使うのがいいですか?
A. 1時間足〜4時間足がバランスが良いです。短期足はノイズが多く、長期足は範囲が広くなりすぎる傾向があります。
※正直、好みの問題。小さいロットで長く持つ前提なら日足でも問題ないし、短期で細かく取りたいなら短期足でも選択肢になります。僕は基本 1時間足で運用していますが、最終的にはチャート見て判断します。
関連ツール:GridTrapEA という選択肢もあります
今回紹介した GridRepeaTrain は、ドラッグ&ドロップでそのままグリッドを敷ける“半自動化EA”です。
注文と決済は自動でやってくれますが、相場の状況に合わせて時々チェックしたり、手動で調整したりする前提のツールです。
僕自身は PC の前にいる時間が長いので、この「半自動化」のほうが扱いやすいと感じています。
一方で、より自動化に近づけたい人向けには「GridTrapEA」という選択肢もあります。
こちらは完全自動化も可能で、相場の状況に合わせて戦略を切り替えることもできます。
ただ、僕は“完全自動化”をあまりおすすめしていません。(放置しすぎると、気づいたら大変なことになりがち…)
それでも、「GridRepeaTrain よりもう少し自動化したい」という人には GridTrapEA が合うと思います。詳しくは別記事でまとめています。



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