MT4/MT5用ワンクリッククローズ(決済)無料ツール「OneClickClose」
ワンクリッククローズ[OneClickClose]
MetaTrader4(以下MT4)及びMetaTrader5(以下MT5)向けのワンクリックでクローズ(決済)するEAです。
OneClickClose(以下、本ツール)には以下の機能があります。
- CLOSE SELL:本ツールを設置した通貨ペアのショートポジション(売)の決済
- CLOSE BUY:本ツールを設置した通貨ペアのロングポジション(買)の決済
- CLOSE ALL:(本ツールを設置した通貨ペア以外も含む)すべてのポジションを決済します。
- CLOSE SELLやCLOSE BUYはクリック毎に決済するモードとワンクリックで対象となるポジションを決済するモードの2つがあります。(既定値は一括決済)
- マジックナンバーを指定して決済できます(特定のマジックナンバーを持つポジションを対象にできます)
複数決済モード
「複数決済モード」をtrueにした状態でCLOSE SELLボタンを押すと、「本ツールを設置したチャートの通貨ペアの売りポジション」が全てクローズされます。同様にCLOSE BUYボタンは「買いポジション」が全てクローズされます。
「複数決済モード」をfalseにすると「ボタンを押すたびに新しいポジションから1つクローズ」します。
複数ポジションを持っていて「とりあえず1つだけ閉じよう」といった場合に有効です。
既定値はtrueになっていますので、クリック毎に1つずつ決済したい方はfalseに設定してください。
全決済ボタン(ALL CLOSE)
このボタンを押すと全ての通貨ペアのポジションを閉じます。
USD/JPYチャート上に設置した状態でも、EUR/USDやGBP/USDなどの他の通貨ペアのポジションも閉じるという非常に強力なボタンです。
間違えて押すと大惨事になりかねませんので、不用な方は全決済ボタンを非表示に設定してください。
デイトレーダーが「今日のトレードは終了にしよう」と全ポジションを決済する場合などに使用します。
マジックナンバー指定クローズ機能
マジックナンバーを指定してSELL CLOSE、BUY CLOSE、ALL CLOSEできます。(SELL CLOSEとBUY CLOSEは「本ツールを設置している通貨ペアだけ」という点にご注意ください)
これにより、「経済指標発表前だから、EAが保持しているポジションを一旦閉じよう」といった場合に素早くクローズできます。
また、マジックナンバーに0を指定すると裁量トレード(マジックナンバーなし)のポジションが対象になります。
そのため、EAが稼動している口座の上で裁量トレードを行った場合、裁量トレードのみクローズするという操作が可能になります。
裁量用とシステム用の2つに口座を分けていない場合には、有効な機能になると思います。
決済モード変更機能
Ver2.0から決済モード変更機能が追加され、待機注文の削除が可能になりました。
「決済モード」にCloseAndDeleteを指定すると決済と同時に待機注文の削除を行います。
また、「決済モード」にDeleteOnlyを指定した場合にはボタンの表記がCloseからDeleteに変わり、待機注文の削除のみ行うようになります。
なお、既定値はCloseOnlyで待機注文の削除は行いません(Ver2.0以前の動作と同様になります)
OneClickCloseの使い方
パラメーターが色々あるのですがとりあえず設定は不要です。
このEAをチャートに適用すると左下に3つボタンが表示されます。
CLOSE SELLボタンを押すと、適用したチャートの通貨ペアのSELL(ショート)を全てクローズします。
CLOSE BUYボタンを押すと、適用したチャートの通貨ペアのBUY(ロング)を全てクローズします。
CLOSE ALLボタンを押すと、適用したチャートに限らず全てのポジションをクローズします。
対象となるポジションがあれば、いつものクローズ音(ぽふっ!)が鳴ってクローズされます。
複数のポジションがある場合はクローズされた数だけ音がなります。(ぽぽぽふっ!)
最小限の機能しか搭載していないので動作が軽快で、特に複数ポジションのクローズは手動で操作するよりも圧倒的に速くクローズできます。
なお、待機注文も削除したい場合にはパラメーターの「決済モード」を「CloseAndDelete」に設定してください。(既定値では待機注文の削除は行いません)
ダウンロード
以下のリンクからダウンロードできます。クリックしてもダウンロードできない場合は、右クリック→ファイルとして保存等で保存してください。(ブラウザによって動作が異なります)
インストール方法
1.まずはダウンロードしたzip圧縮ファイルを解答してください。
2.MT4で使用される場合には「MT4」フォルダにある「OneClickClose.ex4」、MT5で使用される場合には「MT5」フォルダにある「OneClickClose.ex5」を使います。(以下、これらのファイルを”OneClickClose”と表記します)
3.MT4またはMT5を起動し、データフォルダを開いてExpertsフォルダに”OneClickClose”をコピーしてください。
4.ナビゲーターウィンドウのエキスパートアドバイザを右クリック→更新するとOneClickCloseが表示されます。(MT4/MT5を再起動しても表示されます)
5.対象となるチャートを開いてOneClickCloseをダブルクリックするか、対象のチャートにドラッグアンドドロップするとウィンドウが開きます。そこで「自動売買を許可する」にチェックしててOKボタンを押すと設定完了です。
パラメーター説明
特に変更しなくても使えるツールですが、必要に応じて(あるいは好みに応じて)変更してください。
—決済設定—
スリッページ:クローズ時のスリッページ許容値です。
決済音ファイル名:決済時の音です。好きなファイルに変更できます。(ファイルはMT4/MT5インストールフォルダのSoundsフォルダに入れてください)
決済モード:決済モードの設定です。既定値はCloseOnlyでボタン押下で決済のみ実行します。(待機注文の削除は行いません。)決済と同時に待機注文の削除を行う場合にはCloseAndDeleteを指定してください。また、決済は行わず「待機注文の削除のみ」実行したい場合にはDeleteOnlyを指定してください。
複数決済モード:trueにすると全て、falseにすると新しい物から1つずつ決済します。(CLOSE BUY、CLOSE SELLのみ)
—ボタン設定—
ボタン表示位置調整(X軸):ボタン表示位置(横)を調整します。
ボタン表示位置調整(Y軸):ボタン表示位置(縦)を調整します。
文字フォントサイズ:ボタンの文字フォントサイズを変えます。
ボタン高さ:ボタンの高さです。ボタンを高くした場合、ボタン表示位置の調整も必要になることがあります。
ボタン幅:ボタンの幅です。高さ同様、変更時には位置調整が必要になることがあります。
ボタン色(BUY):CLOSE BUYボタンの色です。
ボタン文字色(BUY):CLOSE BUYボタンの文字色です。
ボタン色(SELL):CLOSE SELLボタンの色です。
ボタン文字色(SELL):CLOSE SELLボタンの文字色です。
—全決済ボタン設定—
全決済ボタン表示:trueにすると全決済ボタンを表示します。falseは非表示です。既定値はtrue(表示状態)です。
全決済ボタン位置調整(X軸):全決済ボタン表示位置(横)を調節します。
全決済ボタン位置調整(Y軸):全決済ボタン表示位置(縦)を調節します。
全決済ボタンフォントサイズ:全決済ボタンの文字フォントサイズを変えます。
全決済ボタン高さ:全決済ボタンの高さです。ボタンを高くした場合、全決済ボタン表示位置の調整も必要になることがあります。
全決済ボタン幅:全決済ボタンの幅です。高さ同様、変更時には位置調整が必要になることがあります。
全決済ボタン色:全決済ボタンの色です。
全決済ボタン文字色:全決済ボタンの文字色です。
マジックナンバーの使用:マジックナンバー指定の使用有無です。既定値はfalseになっていますので、マジックナンバーによる決済をご使用の場合にはtrueに変更してください。
マジックナンバー指定例(カンマ区切り):マジックナンバーの指定例です。変更の必要はありません。
マジックナンバー指定(最大30):クローズ対象となるマジックナンバーを指定します。カンマ区切りで最大30個まで指定可能です。
全決済ボタンの表示位置や幅・高さを他のボタンと別個に持たせましたのでCLOSE SELLやCLOSE BUYボタンから離したり、ボタンを小さくするなどして「間違えて押すことが無いように」することも可能としています。
注意事項・免責事項
ポジションを閉じる際に確認メッセージは表示されません。誤ってクリックした場合でも即決済されますのでご注意ください。
動作確認はしておりますが、念のためデモ環境等で動作をご確認の上ご使用ください。
当ツールを利用したことに関連して生ずる損害について、一切責任を負いません。(自己責任でお使いください)
当ツールはフリーソフトです。個人使用・業務使用に関わらず自由にご使用いただいてかまいませんが、著作権は放棄しておりませんので当ツールの加工・販売等は禁止といたします。
配布等を行っていただいても構いませんがインターネット上でダウンロードさせたい場合には「当サイト(当ページ)からダウンロードする(リンクする)」ようお願いいたします。
もし不具合等ございましたら当記事のコメント欄またはメールでご連絡ください。
メールアドレス:support@tasfx.net
※Gmailでお送りいただいた場合には返信が迷惑メールフォルダに振り分けられてしまう問題が発生しております。Gmail以外でお送りいただくか、迷惑メールフォルダをご確認ください。
機能が大幅に強化された発注・決済ツールについて
ScalTradeAssistProという商品を開発しました。
本ツールをベースに発注機能を大幅に強化しています。
ScalTradeAssistProの主な機能
- 擬似ストップ機能(ストップ/リミットに達した場合に成行で決済)
- 自動ロット計算機能
- 自動ドテン機能
- スプレッド制御機能
- スリッページ表示機能
- ワンクリック発注(成行)
- ワンクリック決済(決済対象指定可能)
- 発注時にマジックナンバーを付加
- ボタンの位置・色など全てパラメータで制御可能
- チャートに集中したいときに「非表示」ボタンを押すと非表示にできる
- 現在のスプレッドをpipsで表示(リアルタイム)
- 保有ロット数と平均取得価格の表示
- トレーリングストップ機能
- ブレイクイーブン機能
- ライントレード機能
- 秒足チャート連動機能(付属の秒足チャート インディケーターのみ)
- EAやMT4のワンクリックトレードで発注したポジションの制御
- 分割決済機能
- 遅延(ディレイ)発注機能(足が確定するまで待ってから発注する)
詳細は以下のページを御覧ください。
ScalTradeAssistPro発売!自動トレイリング/ライントレードなど機能満載
その他開発ツール等
「開発ラボ」に開発したツールの一覧がございます。(無償のツールもいくつかご用意しております)
ご興味がございましたら、ぜひ御覧ください。
開発後記(雑記)
今回の改修はお二方のご意見を反映させたものです。
このツール開発のきっかけになった方からは「1つずつポジションを閉じるモードがあると良い」「損益をpips表示できると良い」というご意見を頂いて、そのうちの1つを採用した形です。
pips表示についてはTickが動くたびに計算処理が走ることになり、「軽快に動作する」ことがウリのこのツールの良さが失われると考えて「実装しない」ことにしました。
また、「全決済(ALL CLOSE)」と「マジックナンバー指定クローズ」はAutoOrderModifyEA開発の発端となったI氏からのご意見です。
関連記事:MT4のEAが持ったポジションを自動制御(損切り、利食い、トレイリングストップ等)するツール「AutoOrderModifyEA」公開!
「BUYやSELLだけでなく全部クローズしたい」「対象のマジックナンバーを指定してクローズしたい」「EAが稼動している口座で裁量トレードして、裁量トレードだけをクローズしたい」というご意見をすべて盛り込みました。(Tick毎に動く機能ではないので動作の遅延もホトンド無いはずです)
お二方には大変お世話になりました。
初めまして。
emija様のブログを1年程前から、
楽しみに拝見させて頂いている者です。
私はスキャルピングが好きで現在は、
GMMAというインジケーターに興味を持っています。
陳氏の本やネットで解説記事を読むと肯定的な印象ができます。
しかし自分なりに1分足で当て嵌めて見るとエントリーが遅いとか、
実際は押目の定義が曖昧で本当に手法として使うには、
どうすれば良いのか疑問です。
emija様のブログに記事がなかったか過去記事検索や、
記事にして頂いてるのに質問して失礼にならないように、
過去記事も全てではないのですが見回してみましたが、
把握できなかった為質問のコメントをさせて頂きました。
emija様はGMMAを使った手法を検証された事はありますか?
もしよければその時の評価と感想を教えて頂けると嬉しいです。
長文失礼しました。よろしくお願いします。