今回もFX Worksに掲載されている手法の検証をしていきます。
順張りレンジブレイク手法の検証
この手法は以下の条件でトレードします。
1.1時間足で直近の8本が100pips(ドル円は80pips)の範囲に収まるレンジ相場
2.レンジの上限を超えた場合には買い、下限を超えた場合には売り
これだけです。
ただし、「超えた」と判断するのは超えた瞬間ではなく実体で超えたとき(足が確定して終値が超えているとき)とします。
MetaTrader4で上記条件をシステム化
このようなシンプルなシステムであれば(慣れれば)10分もあれば作れます。
ドル円でバックテスト
※期間2014年1月1日~2015年2月6日 [RangeBreakEA.ex4]
※スプレッド1.0pips
・・・微妙w
ユーロドルでバックテスト
※期間、スプレッドはドル円同様
・・・微妙ww
損切り位置が近すぎたり、逆に遠すぎたりするようです。(レンジの幅や初動の大きさによって損切り位置が変わるため)
結論
最初、この手法を見たときは「おもしろそうだなぁ」と思ったのですが、バックテスト結果を見る限りでは「この手法をそのまま使っても勝てない」と思いました。 しかし、一方的に負けているわけではないのでちょっと手を入れてみます。
最適化
トレード時間をUTC6時から16時(日本時間15時~翌1時)に限定し、損切りを固定(40pips)、レンジ内の本数を「16本以上」としました。
※期間2010年1月1日~2015年2月6日 通貨ペア:ドル円
もう少し良くなるかと思っていたのですが、なかなか難しいですね・・・(--;)
2010年以前のデータでバックテストすると良くないので、この設定で勝てるかどうかは微妙なところです。
5分足でも使える?
5分足でも使えそうに見えたので、5分足でも最適化してみました。
※期間2010年1月1日~2015年2月6日 通貨ペア:ドル円
※損切り12pips、利益確定40pips、トレード時間UTC3時~7時(日本時間12時~16時)、レンジ内の本数20本、レンジ幅8pips
1時間足よりはデコボコが少なく、こちらは2010年以前のデータでも負けていません。
とはいえ、PF1.26と自動売買システムとして稼動させたいレベルには到達せず・・・。
今回は「シンプルなシステム」ということであまり手を加えませんでしたが、長い時間足でのトレンド判断、 各種インジケーター、トレーリングストップ、その他裁量判断(ファンダメンタルズ分析等)を組み合わせることでもっと良くなる可能性があります。
ボリンジャーバンドのエクスパンションを使用した方法
実は似たようなもので「ボリンジャーバンド」を使ったものもありまして・・・こちらの方が恐らくメジャーです。
ボリンジャーバンドでスクイーズからエクスパンションするポイント
ボリンジャーバンドが狭い状態(スクイーズ)から広がる状態(エクスパンション)に移行した際に、動いた方法に乗る手法です。
※詳細はリンク先をご覧ください。
※ボリバンのエクスパンションにはダマシもあります。「記載されている通りに実施すれば勝てる」というものではありません。
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