トレンドの方向を見るインジケーター
今から1ヶ月前になりますが、メールでやり取りしているI氏から以下のような情報をいただきました。
全く話は変わりますが、PipFiniteのRazorとTrendLaserの2つをみていて、へ~。と
感心していました。珍しくReviewもCommentでも評判がよいし。Repaintしないという
のもポイント高いかなと。
なんですかそれは?というわけでPipFinite RazorとPipFinite Trend Laserを調査しました。
※MQL5.comのEAやインジケーターはバックテスト可能ですので、有料でも動きを確認することができます。
あくまでも個人的な見解ですが、Razorの方は背景がチカチカよく変わってしまうしシグナルが2種類あるのでわかりづらい。
Trend Laserの方は見た目が綺麗でトレンドの方向は示してくれる。でも、強さは示してくれないので裁量での判断を入れないとレンジ相場等でダマシにやられます。
どちらかといえば、Trend Laserの方が好きかなと。
でも・・・結構良いお値段で・・・。
僕は買うつもり全然なかったのですが、I氏はTrend Laserの方を買ってみようかな…なんて話をしておりました。
(複数の時間軸に設定して多時間軸でトレンドを判断する、みたいな使い方をするらしいです)
この話はこれで終って1ヶ月が経過。
僕が「カウンターロジック」のEAを開発していて「トレンドが出ているかどうか判断する指標が欲しいなぁ」と思い、再度調査を開始しました。
NonLagMA_v5
最初に目をつけたのがこれです。
赤が下降、青が上昇のトレンドを示しています。
説明では黄色があるはず…と思って色々弄っていたらColorBarBackを0にすると黄色が出ました。
レンジ相場を示してくれると良いな!と思っていたのですが、ご覧のとおり(笑)
転換時に黄色が表示される程度で役に立ちそうにありません。
…これを見ていてふと思ったのです。1ヶ月前に教えていただいたTrend Laserに似ているなと。
並べてみます。
NonLagMAのパラメーターはTrend Laserに近づけるため以下のように変更しました。
=======================
Length=28(移動平均の本数だと思います)
Filter=40(よくわかりませんが数値を大きくすると曲線が角張っていきます)
=======================
「誤差」程度の違いしかありませんでした。
NonLagMAは無料、Trend Laserは有料です。
…Trend Laserっていらないんじゃない?(営業妨害)
→NonLagMAを検証しました!(2015年12月11日追記)
トレンドの方向を色で示すMT4インジケーター「NonLagMA」の検証
ちなみにTrend Laserには「仕掛けていれば取れた利益」というようなpips値が表示されていますが、バックテストしてみると「トレンドが終了した後、頂点(天底)を取得している」という方法で計算しているので役に立ちません。(天底が分かれば苦労しません。後になってから付け加えられても、後だしジャンケンと同じです。)
というわけでI氏はTrend Laserを買わずにこちらを試してみてはいかがでしょうか。(ということをメールで書くのもブログで書くのも似たようなものだと思ったので…。情報共有を兼ねてブログ化しました)
MA in Color_wAppliedPrice
次に調べたのがこのインジケーターです。
見方はNonLagMAとほぼ同じです。
ただし、こちらはMAそのものでフィルタが入っていないようで、「MAに(方向の)色がついたもの」というインジケーターだと思っていいと思います。
こちらはそのままでも黄色の線が表示されます。「移動平均がほぼ真横になっているとき」に黄色になるようです。
過敏すぎてレンジ相場になると赤、緑、黄とパタパタ色が変わってしまいます…。
ゆるい傾きは黄色にするようなロジックが入って「レンジ相場は黄色」になると使いやすくなるかも…と思いました。
これはこちらで改造してみるかもしれません。(著作権の問題があるので公開できませんが…)
「傾き」を取るのはナカナカ難しそうですけど…
ちなみにMAの傾きに関しては先駆者がいろいろ作っているみたいです。
MAの傾きを表示するインジケーター
MetaTrader4でMAの角度を表示するCustom Indicator作ってみた
んー・・・なるほどー・・・
(試してみましたが、ピンときませんでした・・・)
上昇トレンド・下降トレンド・レンジの3つに分けて表示するMT4インジケーター
これの2つ目にある「MAAngle」というのがよさそうだと思ったのですが…
緑のバーしか表示してくれません…
MA_Angle_v2、MA_Angle_v4。MA_AngleZeroSigMAという類似したインジケーターも見つかりましたが、いずれもブログ等に掲載されいている画像と実際に適用した画像が異なり…設定が悪いのか…よくわかりません。
ただ、緑のバーが表示されているのは「一定以上の傾きがあるとき」を示しているようなので使えなくはない…ような気がします。(しきい値はパラメーターで設定可能です)
傾きが数値化できるのであれば、EAへの適用も可能になりEAの幅が広がるんじゃないか!?と思っているので、これも今後の研究課題にします。
個人的にはその下にある「FlatTrend MACD」も気になりました。見た目が綺麗だから(笑)
ちょっと使ってみましたが、トレンド方向の補助としては使える…かもしれないと思いました。
下から2番目の赤と黄と緑のカラフルなインジがFlatTrend MACDです。
ちなみに一番下は普通のVolumeインジ。NonLagMAとFlatTrend MACDの方向が一致して、Volumeが一定以上なら仕掛けるという想定で見ていましたが…結構ダマシが多かったです。
長い足のトレンドを判断したり、ラインを引いてサポレジを判断したり、トレンド発生のシグナルが出ても裁量でレンジかどうかを判断する必要があるかな?と感じました。
以上、今日の調査結果でした。
※久しぶりに日記のような記事を書きました。最近思っていたのです。このブログのタイトルに「日記」とついているのにまったく日記ではない!と…(笑)
今後もこのような日記形式で調査結果を書く…ことはあまり無いと思います!
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