今回は、以前「【調査】トレンドの方向と強さを見るためのインジケーター(候補)」で紹介したインジケーター「NonLagMA」の検証をしていきます。
NonLagMAインジケーター
下降トレンドは赤、上昇トレンドは青で表示するインジケーターです。
設定次第でPipFinite Trend Laserという有料のインジケーターに近い表示になる「有効なインジケーター」ではないかと思い、以前の記事で紹介していました。
パラメーターを調整するとPipFinite Trend Laserのトレンド転換とほぼ同じになります。
NonLagEAのダウンロードは以下のリンク先からできます。
EAを作って検証
どの程度有効なのか検証するため、EAから呼び出します。
幸い、NonLagMA_v5はソースコードが公開されていますので、EAから呼び出すのは難しくありません。
ソースを見るとIndexの3番目にトレンドの方向が1(上昇)、-1(下降)で設定されているようですので、EAから呼ぶ場合には以下のようにします。
nonLagMA=iCustom(NULL,0,”NonLagMA_v5″,
Price,Length,Displace,Filter,Color,ColorBarBack,
Deviation,3,0);
これでnonLagMAにトレンド方向が返ってくるので…
if(nonLagMA == 1)
OrderSend(Symbol(),OP_BUY,Lots,Ask,Slippage,sl,tp,EAComment,Magic,0,Blue);
if(nonLagMA == -1)
OrderSend(Symbol(),OP_SELL,Lots,Bid,Slippage,sl,tp,EAComment,Magic,0,Red);
という感じで、トレンドの方向に仕掛けます。
手仕舞いは逆です。(トレンドが変わったらクローズ)
バックテスト
条件はEURUSD 15分足、期間は2013年1月~2015年12月4日。
スプレッド10で1時間足のトレンドもNonLagMAで確認して両方同じトレンドの場合に仕掛け、15分のトレンドが変わったら手仕舞いします。(LengthとFilterは最適化で算出)
去年の途中からは良いパフォーマンスになっていますが、それ以前はボロボロ。
カーブフィッテング(過剰最適化)している可能性も否めません(こんな結果ですが(苦笑))
なお、NonLagMA1本の場合では最適化しても損失になりました。(検証したのは1時間足と15分足のみです)
問題点
EAから呼び出してトレンド方向に仕掛けるように作ると、買いと売りが短時間で連続して発生する事象が見られました。
上昇トレンドと下降トレンドの判断が短期間で何度も変わる現象が発生するようです。(トレンドの変わり目でこの現象が頻発します)
今回、これを回避するために「1本の足で仕掛けられるトレードは1回だけ」としました。(完全に回避できるわけではありませんが、かなり軽減できました)
ちなみに「1本前の足(確定した足)」を指定しても同じような動きをするため直近のトレンド(色)は後から変化する可能性があるようです。(リペイントするということです)
この点はリペイントしない(らしい)PipFinite Trend Laserの方に軍配が上がりそうですね。
また、PipFinite Trend Laserを紹介してくださったI氏によると・・・
NonLagMA、使ってみますね。情報ありがとうございます。
今まではHeiken Ashi MAを使ってました。後ほど結果報告いたします。
パッと見はにていますね。
あっちは、今はいると勝てるだろう%みたいなのがついていて、
M1、M5、M15、H1などで同時に表示しておいて90%を超えていて
色がそろっていたらエントリー、みたいに使うみたいです。NonLagMAだと、そこら辺の「トレンドの強さ」みたいなのは自分で
かなり集中して判断ですね。
「今入ると勝てるだろう%」みたいなのがついているそうです。
使い方は「Youtubeにある映像を見てから、コメント欄などをみると、数値の使い方がわかってきます。」とのことです。(僕は見ていません…)
この%にどのくらいの効力があるのかはわかりませんが、以前書いた・・・
NonLagMAは無料、Trend Laserは有料です。
…Trend Laserっていらないんじゃない?(営業妨害)
これは間違いだったと言って良いでしょう・・・。(ごめんなさい、修正します…)
PipFinite Trend Laser 興味がありましたら試してみてください。
左端になる「無料のデモ」からダウンロード&インストールして、バックテストする際に「インディケータ」を選択するとPipFinite Trend Laserの動きが確認できます。
まとめ
以前の記事では「NonLagMA」と「PipFinite Trend Laser」の動きはほぼ同じにできるため、無料のNonLagMAをオススメしましたが、機能的には「PipFinite Trend Laser」に軍配が上がりそうです。
「PipFinite Trend Laser」の「勝てるだろう%」がどの程度のものかはわかりませんが…単純にトレンドの方向に従っても「NonLagMA」同様、勝てないはずですので「勝てるだろう%」を使用する必要があるでしょう。(複数の足で方向を見るらしいです。詳しい使い方はPipFinite Trend Laserの方で確認してみてください。)
トレンド方向を見極める際の補助として使うのであればNonLagMAも有効かもしれません。
※これはトレンドの方向を示すだけでトレンドの強さは測れません。トレンドレスや弱いトレンドの場合にトレンドフォローでトレードしていても勝てません。そのあたりはほかのインジケーターか、裁量で見極める必要があるでしょう。
以上でNonLagMAの検証を終わります。
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